ニュースリリース
クルマ・技術
マツダ、「ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト」への参画について
-広島における自動車用次世代バイオ燃料の地産地消モデル構築を目指して-
マツダ株式会社(以下、マツダ)は、「ひろしま自動車産学官連携推進会議(以下、ひろ自連)」のエネルギー専門部会活動の一環として、株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充、以下、ユーグレナ社)と、「ひろ自連」が共同で進める、自動車用次世代バイオ燃料の普及拡大に向けた広島での実証事業計画「ひろしま “Your Green Fuel” プロジェクト」に参画致します。
昨今、地球温暖化対策がますます重要な課題となっている中、特に自動車産業においては自動車利用に関わるCO2排出量の削減の実現には、“エネルギー源が作られ、自動車の動力として使われるまでの全ての過程”でのCO2排出を考慮した、「Well-to-Wheel (燃料採掘から車両走行まで)」の発想が重要と考えています。そのためには、電気自動車、燃料電池自動車等の電動化技術の開発・利用に加えて、引き続き世界の自動車需要の大半を占めるガソリン車・ディーゼル車・ハイブリッド車などの内燃機関技術についても、再生可能液体燃料の導入により、「Well-to-Wheel」でのゼロCO2を目指していく必要があります。
「ひろ自連」は、サステイナブルな自動車社会の実現に向け、化石燃料に代わるカーボンニュートラルな自動車用燃料の地産地消モデルの構築を目指しています。一方、ユーグレナ社は2020年に向けた国産バイオジェット・ディーゼル燃料の実用化計画(以下、「国産バイオ燃料計画」)に取り組んでいます。この度、両者はエネルギーと自動車の分野を超えた協業により、広島での次世代バイオ燃料の実証事業計画を推進していくことで合意しました。
本プロジェクトでは、ユーグレナ社が推進する「国産バイオ燃料計画」と連携し、カーボンニュートラルな次世代バイオ燃料の原料製造・供給から利用に至るまでのバリューチェーン全体を広島地域で支える地方創生モデルを構築することを目指し、次世代バイオ燃料の普及拡大に努めます。具体的には、微細藻類由来の油脂や広島地域の家庭や企業から排出される使用済みてんぷら油などを原料としたバイオ燃料をつくり、広島地域での乗用車等でこれを使用する取組みを、2020年を目途に開始する計画です。また、広島県内の事業者が排出したCO2などを活かした広島での微細藻類の培養に加え、微細藻類残渣を用いた農・畜・水産向け肥料・飼料の研究などについても可能性を検討してまいります。
マツダは、クルマのライフサイクル全体を視野に入れ、「Well-to-Wheel」の考え方にもとづき、地球や社会と永続的に共存する自動車をより多くの人々に提供することを追求し、今後もさらなる省資源化や地球環境保護への貢献を目指してまいります。
【「ひろ自連」とユーグレナ社の役割について】
・「ひろ自連」
実証事業全体のコーディネート、バイオ燃料原料としての地域資源の活用促進、地域での再生可能エネルギー関連事業の振興など
・ユーグレナ社
バイオ燃料の製造および本実証事業への供給、微細藻類由来燃料を中心としたバイオ燃料に関する知見の提供など
【株式会社ユーグレナについて】 | |
■創業: | 2005年8月9日 |
■代表取締役社長CEO: | 出雲 充 |
■概要: | 2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの屋外大量培養技術の確立に成功し、 微細藻類ユーグレナ、クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品などの開発・販売を行うとともに、バイオ燃料の生産に向けた研究を実施。2012年12月東証マザーズに上場、2014年12月東証1部に市場変更。経営理念は「人と地球を健康にする」。 |
■所在地: | 東京都港区芝5-29-11 G-BASE 田町2・3階 |
【ひろしま自動車産学官連携推進会議について】 | |
■設置時期: | 2015年6月11日 |
■目 的: | 広島地域の自動車産業を活性化するための旗印として掲げた「2030年産学官連携ビジョン」の着実な実現 |
■常任団体: | ひろしま産業振興機構、マツダ株式会社、国立大学法人広島大学、中国経済産業局、広島県、広島市 |