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2001年ジュネーブモーターショー:プレスブリーフィング

[代表取締役社長、マーク・フィールズ]

こんにちは。まず始めに、本日私と一緒に出席しておりますマツダの仲間を紹介させて頂きます。本日このプレゼンテーションののち、皆様からのご質問にお答え致します。

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マーケティング、販売、カスタマーサービス担当専務、デービッド・トーマスです。

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商品戦略、デザイン、商品開発担当常務、フィリップ・マーテンスです。

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RX-8担当チーフ・デザイナー、佐藤洋一です。

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本日デビューするコンセプトカーのチーフ・デザイナー、山崎章弘です。

また2週間前に欧州のPRダイレクターとしてマツダチームに加わりました、フランツ ダナーです。

私達マツダは、新たなる情熱と自信、そしてワクワクする気持ちを持って経営を行っています。私達は、自分達が今どこにいて、これからどこに向かうのか、またどうすればそこに辿りつけるのか、それらを今はっきりと見据えています。

私達を取り巻く環境は厳しいものです。その中で、我々は明確なブランド戦略を打ち立て、筋肉質の組識を作り、活気に溢れ、際立った自動車メーカーになるために必要な施策を講じてきました。また、欧州での大きな計画も持っています。

皆さんもご存知の通り、我々は2003年より欧州で新型小型車の生産を行う事を決定致しました。今日はその生産場所がどこになるか正確には申し上げることはできませんが、ドイツのザールイ工場、またはスペインのバレンシア工場のどちらかになる、ということを申し上げたいと思います。

現在マツダは明確なビジョンと戦略を持っており、日本の産業界でも最も明確なブランド構築プランを持つ会社であると言えます。私どもはお客様のために新しい価値を創造し、マツダが培ってきたクルマ作りの伝統を活かし、所有することを誇らしく思って頂けるような楽しいクルマを提供致します。

そのための体制は整っており、私達はやり遂げる自信を持っています。

ではここで、伝統を取り込みつつ新しい価値を創造していることを示すために、革新的な新型4ドアスポーツカーをご紹介したいと思います。

皆様のなかには、先月のデトロイトショーでこのクルマを見られた方もいらっしゃるかもしれませんが、このクルマは私達が「デザインエンジニアリング」モデルと呼んでいるもので、実際の量産車に非常に近いモデルです。皆さんご覧ください。

このマツダRX-8は、

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革新的なRENESIS ロータリーエンジンを搭載しており、8500回転で250馬力を生み出します。また、軽量でコンパクト、低燃費かつ低公害を実現しています。

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50:50の前後重量配分と、セントラルミッドシップレイアウトで抜群のハンドリングを提供しています。

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大人4人がゆったり座れる快適な空間を実現しています。

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センターピラーレス構造の4ドア「フリースタイル・ドアシステム」を採用しています。

RX-8は、初代RX-7やMX-5(日本名:ロードスター)で感じて頂けるようなファン・トゥ・ドライブな車づくりの伝統を継承しています。そして卓越した価値を提供し、流行に左右されない魅力を備えています。

RX-8はロータリーエンジンが搭載されているため、皆様の中には1991年のル・マン24時間耐久レースを思いだされる方もいると思います。この年、ロータリーエンジン搭載のマツダ787Bが日本の自動車メーカーとして初めてル・マンで優勝し、その唯一の勝者として、その栄光の歴史に名前を刻んでいます。

それでは、ここでフィリップ・マーテンスとかわり、もう1台ここに用意しております特別なモデルをご紹介したいと思います。

[常務取締役、フィリップ・マーテンス]

MX SPORT TOURERのワールド・デビューです。
MX SPORT TOURERは、革新的なデザインを持った近未来型のコンセプトモデルです。これは、新しいタイプの車で、アスレチックなスタイリングに、スポーツカーで味わうオープンエアーの楽しさ、そして生活に便利な機能性を組み合わせた車です。まさに、ヨーロッパにぴったりの車と言えます。

私達はこの車をアウトドアを楽しむ人やアクティブなライフスタイルを楽しむ人に訴える車としてデザインしました。

MX SPORT TOURERは、走行シーンに応じて3つのドライブモードを提供しています。

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通常は、2.0リットル S-VT 直噴ガソリンエンジンドライブモード

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街地では、ゼロ・エミッションを実現する電気モーターで動く後輪駆動モード

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高速や山岳路では、パワフルな4輪駆動モード

この未来性のあるハイブリッド・パワートレイン技術に加え、MX SPORT TOUERは、他にも革新的な特徴を備えています。
例えば、

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センターピラーのない、マツダの「フリースタイル・ドアシステム」の採用。

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スポーツカーのようなコックピットデザイン。

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折り畳み可能なルーフの採用 ― オープン・エアー・ドライブを提供。

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ボタン1つでリアシートを格納し、フラットな荷室空間を実現。

また機能面で言えば、MX SPORT TOURERは、

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バッテリーの充電を行う回生ブレーキ・システムを採用しています。

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新開発の4輪マルチリンクサスペンション及びマツダスカイフックダンピングサスペンションを採用したことで、荷物の重さに関わらず、車体の挙動を最適に制御し、優れた乗心地とハンドリングのバランスを提供します。

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また、この他にも様々な装備・技術を備えています。

ありがとうございました。