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東京オートサロン2015:プレスカンファレンススピーチ

【常務執行役員 毛籠 勝弘】

 みなさんおはようございます。

 本日は東京オートサロン2015 マツダブースへお越し頂き、誠にありがとうございます。私たちマツダの商品を熱く語り、人馬一体を知り、お客様と感情的な絆が生まれる、そのような最新のマツダブランド体験スペースを目指し、今回の東京オートサロン2015へ出展させて頂きます。

 この度は、市販予定車を含む13台の車両を展示いたします。2015年2月下旬より日本から順次グローバルに導入を開始する予定であります、新型コンパクトクロスオーバーSUV「マツダ CX-3(市販予定車)」は、国内において初の展示となります。

 そして、昨年9月に世界同時プレミアをおこない、そののち全国のロードスターファンクラブミーティングを訪問させて頂きました新型ロードスター(参考出品/ワールドプレミア展示モデル)を、この東京オートサロンのステージにも展示させて頂きます。
 さらに、国内では初展示となりますGlobal MX-5 Cup Car(参考出品)をあわせて、日本の皆さまにもお披露目させて頂きます。

 初代ロードスターの発売から25年が経過しましたが、おかげさまで、今なおこのクルマは熱狂的なファンの皆様に愛されつづけています。ロードスターは、マツダのクルマ作りのシンボル、私たちのブランドアイコンといえる存在です。
 私たちマツダは、クルマを通して、お客様に「単に便利な道具としてのクルマを所有する」という以上の、より深い絆で結ばれ、選び続けられる存在を目指したいと考えています。

 そして本日、国内における新型ロードスターの発売開始予定時期を初めて皆様にお伝えします。日本国内における新型ロードスターの発売開始は、2015年6月以降を予定しております。また、いち早く予約を入れたいとのご要望を多数頂いているため、先行予約の受付を検討中です。(注1)

 加えて、マツダとしては初の試みとなる、商品発売前のファン交流イベント、「ROADSTER THANKS DAY in JAPAN 2nd.」を2015年2月から3月にかけて開催いたします。(注2)
 「ROADSTER THANKS DAY in JAPAN 2nd.」は、「ファンが主役」という昨年9月の世界同時プレミアのコンセプトを継承し、真っ先にファンの方々に発売前の新型ロードスターに触れて頂き、さらに開発メンバーとの交流を通じて、より身近にマツダブランドを感じて頂ける機会、「ファンが主役、かつマツダ開発メンバーとの直接交流が図れる場」にいたします。マツダのクルマの作り手は、常にお客様の近くにいたいと、そう考えています。

 さて新型CX-3やロードスターを待ち望んでおられる方も多いかと思いますが、今日はさらにその先のお楽しみを二つ、紹介したいと思います。

 まずはグローバルMX-5カップについてです。
 日本国内において2016年よりグローバルMX-5カップを開催することを発表いたします。名前の通り、世界各地でワンメイクレースを行い、最後に各地の代表を集めて世界一決定戦を行う予定です。2016年はまず日本、アメリカ、欧州からスタートし、徐々に参加国を増やしていきたいと考えています。
 皆様の右手にあるのがそのカップカーになります。MX-5カップは既にアメリカでは10年続いているシリーズで、そのフォーマットをベースにと考えています。
 輸出用の2.0L車をベースに、世界統一仕様のワンメイクレースで、レース自体はスプリント形式を考えております。カップカーはコンプリートでマツダが用意し、各地で販売やリース形式も検討しております。詳細につきましてはあらためて発表させていただきます。

 また国内につきましては従来のナンバー付レースであるパーティレースも継続していきますのでご安心ください。こちらも後日詳細を発表いたします。

 マツダは「走る歓び」をより多くの皆様に提供していきたいと考えています。昨年からマツダでは、初心者からベテランのドライバーまで、安全運転の基礎から、人馬一体の「走る歓び」まで体験しながら学べるマツダ・ドライビング・アカデミーの開催を始めました。

 さらに自分のクルマでも気軽に参加できる耐久レースやロードスター・パーティレース、そしてグローバルMX-5カップ、と、お客様のニーズやレベルに応じたステージと、ステップアップして行く機会を提供し、幅広く、クルマの運転を楽しみ、また極めていって頂きたいと考えています。

 またまだ免許を持っていない、これからクルマを買いたいという特に若いお客様には、iRacingというシミュレータシステムと提携し、バーチャルでもMX-5カップをお楽しみいただけます。後ほど会場のデモ機でお楽しみください。

 このようなグラスルーツを中心とした活動の中で、新たな提案がございます。それが2つ目のお楽しみです。
 ここでスペシャルゲストを紹介します。昨年ル・マン・シリーズで活躍されました、世界一速い女性レーサー、井原慶子さんです。現在井原さんは、国際自動車連盟(FIA)の新しい活動である、ウィメンインモータースポーツ委員会の委員をなさるとともに国内ではリーダーとして活動されています。
 女性にもっとモータースポーツの世界で活躍して欲しいという目標のもとに、先日、国内においてもその意向を組んで、一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)様が国内でのワーキンググループを立ち上げました。
 この度、マツダはその主旨に賛同し、井原さんとともに女性のモータースポーツ参加活動をサポートしていく所存です。

 それでは井原さんからご挨拶とプログラムの概要についてご紹介頂きましょう。

【井原慶子氏】

 毛籠さん、ありがとうございます。
 皆さん、おはようございます。ただいまご紹介に預かりました、レーシングドライバーの井原慶子です。
 ウィメンインモータースポーツという活動は、2009年からFIAの提唱で始まったもので、日本のJAF様が昨年このワーキンググループを立ち上げました。
 モータースポーツの未来のためにも、もっと多くの女性に参画して欲しい、ということから始まった活動で、どうしたら女性がもっと活躍できるのか、これをどうサポートして行けば良いのかを、関連団体や自動車メーカーの協力も得ながら推進して行く活動です。

 私はFIAのアジア代表委員を務めると同時に、国内ではJAFのウィメンインモータースポーツのワーキンググループのアンバサダーのひとりとして、具体的な活動を模索している中、マツダ様に相談し、協力をいただけることになり、大変嬉しく思っております。
 またこの活動は、FIA、JAFのウィメンインモータースポーツ活動として、スクリーンにあるようなロゴのもとに行われていきます。

 モータースポーツではドライバーだけではなく、運営サイド含めて様々な活躍の場があると思っていますが、特にマツダ様には、訓練車や場の提供をお願いし、ドライバーやメカニックの育成中心の活動を検討しております。
 具体的には今月末から2月の上旬頃、一般公募を行います。18歳以上で限定なしの普通免許を保有する女性を対象とし、レース経験やサーキットライセンスの保有は問いません。
 私自身、無免許の状態からゼロスタートで始めましたので、フレッシュな皆様の新しい才能を発掘していきたいと思います。もちろん経験者も大歓迎です。何ヶ月かの訓練を経て、マツダ様の協賛するレースへの参加等を検討しています。さらに優秀なドライバーは、2016年ステップしていくプランも検討しています。

 詳しくはマツダ様及び井原慶子のHP http://www.keikoihara.com/ にて応募方法を発表して参ります。
 よろしくお願いいたします。
 ありがとうございました。

注1:予約受付時期、および方法については適切な時期にお伝えさせて頂きます。
注2:「ROADSTER THANKS DAY in JAPAN 2nd.」の開催場所、および申込み要領については、1月9日(金)13時よりマツダオフィシャルサイト(http://www.mazda.co.jp/)に掲載します。

【関連Webサイト】

JAFサイト:女性ももっと参加を!ウィメン・イン・モータースポーツ ワーキンググループが発足
http://jafevent.jp/ms_info/news/0115.htm#fst_vi=cyIafFU5CjGjTcji9U75GAZLA40S2r73I1ph1aQK1M1Cl4BNYC

<本文抜粋>
JAFは、女性のモータースポーツへの参加促進を目的とした「ウィメン・イン・モータースポーツ ワーキンググループ」を設置し、その第1回会議を8月21日(木)に開催しました。
同ワーキンググループは、FIA(国際自動車連盟)により2009年に開始したWOMEN IN MOTORSPORT委員会の活動を、FIA加盟国として日本国内でも展開するために発足したものです。アンバサダーには、FIA同委員会のアジア地域代表委員である井原慶子氏(レーシングドライバー)、足立さやか氏(全日本ラリー選手権ナビゲーター)、関 敦子氏(富士スピードウェイ(株)レース事業部)、ほかにはモータースポーツに関わる各分野で活躍する方がメンバーとして参加しています。

FIAサイト:Women In Motor Sport
http://www.fia.com/campaigns/women-motorsport