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北京モーターショー2024 長安マツダ プレスカンファレンス スピーチ

【代表取締役社長兼CEO:毛籠 勝弘(もろ・まさひろ)】

 皆さま、こんにちは。今日、この会場、皆さまの様子から、中国における自動車への熱が如何に高いかよく感じます。私が北京モーターショーに来たのは2つのお話をするためです。ひとつは、私たち「中国におけるマツダブランドのヘリテージ」、もうひとつは「マツダビジネスの新時代の幕開け」についてです。

 まず、私たちには104年の歴史とヘリテージがあります。そして全世界130ヵ国でビジネスを展開しています。中国におけるマツダビジネスは1992年に始まり、その歴史はまだ浅いわけですが、本格的現地生産を2001年に開始し、今日まで累計385万台のマツダ車を、ここ中国のお客さまにお届けして参りました。

 私たちが幸運だと感じているのは、その間大変良いパートナーに恵まれたことです。共に未来を築くためお互いの努力を惜しまず、友好的に取り組んで参りました。大切なビジネスパートナーである長安汽車の朱董事長への私からの御礼を申し上げるとともに、長安汽車の王総裁、趙CFOのリーダーシップに感謝を申し上げます。マツダは長安汽車とのパートナーシップを大切に、中国におけるマツダビジネスの反転攻勢に共にチャレンジしてまいります。

 さて、自動車の役割は、人や馬の能力を超えて移動範囲を拡大することで、社会の発展や消費者に利便性を提供することです。

 しかし、マツダはそれでは満足はしません。私たちは、美しくスタイリッシュなデザイン、卓越したクラフツマンシップと品質、そして人馬一体という走行性能を提供します。お客さまが走る歓びを感じ、毎日が楽しく、生きる歓びや活力にあふれる、前向きな毎日を過ごしていただけるよう、クルマは自己表現の手段であり、自分のスタイルの一部と考えていただけるよう取り組んでいます。

 人を大切に、人を中心に考えるこの感情的なつながりが、マツダのヘリテージから紡ぎだされる、マツダブランドのユニークなエッセンスなのです。

 マツダは巨大な中国市場における販売規模ではスモールプレーヤーですが、このマツダの独自価値を中国のお客様にしっかりと受け止めていただいていることは、大変うれしいことです。中国におけるマツダブランドの構築については、やはり初代のMAZDA6、通称“マーリュー(馬六)”の果たした役割は大変大きかったと思います。そのスポーティなデザインと走行性能、マツダのラッキーカラーである赤の外板色などで大人気となりました。その優れたハンドリング性能から、“コーナリング・キング”と呼ばれていたこと。また、赤色のマーリューは、ここ中国の結婚式で新婦を迎えに行くクルマとして人気だったことなど、皆さまのご記憶にあるかと思います。やがて、商品ラインアップはMAZDA3やクロスオーバーSUVにも広がり、2017年には中国はマツダの中で最多販売国まで急成長を遂げました。

 さて、この数年、中国市場には急速かつ目覚ましい変化と進展がみられます。中国におけるものづくりへの学び、探求心、向上心に支えられた電動化や知能化などは今や世界のリーディングポジションにあると思います。技術や商品への信頼感の高まりに留まらず、乗車体験を楽しいものにするための、さまざまな提案が見受けられます。私たちは、長安汽車とのパートナーシップを発展させていく大変良い関係を築いています。両者の強みを生かし、迅速に中国市場の変化に適応し、マツダブランドを成長させるための野心的な取り組みを共に進めて参りました。その具体的な成果である新型車を本日ご紹介しましょう。

(「MAZDA EZ-6」をお披露目)

 この新型モデルは「MAZDA EZ-6」です。「赤いマーリューが与えたインパクトをもつようなクルマを、電動化の時代に再び提案したい」。「MAZDA EZ-6」は、マツダらしいスタイリングや人馬一体の走りを備えながら、長安汽車およびマツダの最新技術を搭載した電動専用モデルです。100%バッテリー駆動のBEVと、エンジンと組み合わせたPHEVの2種類の電動車を用意しており、お客様の嗜好やライフスタイルに合わせてお選びいただけます。この「MAZDA EZ-6」を中国市場におけるマツダビジネスの新時代を切り開く、そのトップバッターとして今年中の発売を予定します。

 私たちの前進は止まりません。「MAZDA EZ-6」に続く、第2弾電動車のコンセプトモデルをご紹介します。「MAZDA 創 ARATA」です。

(「MAZDA 創 ARATA」をお披露目)

 「MAZDA 創 ARATA」という名前には、マツダが新時代を新たに創るという願いが込められています。モダンかつプレステージアスなスタイリングをもつこのクロスオーバーSUVは、進取の気性に富んだ中国のお客様に向けたデザイン提案です。「MAZDA EZ-6」と同様に、BEVとPHEV、2種類のパワーユニットを設定して、2025年中に中国に導入したいと考えています。

 私達は、これに加えて第三弾、第四弾のNEVモデルを準備していく予定です。新たなマツダの新時代への飛躍を楽しみにしていてください。