マツダ(株)、RX-8水素ロータリーエンジン車の公道走行を開始−国土交通省大臣認定を受け、ナンバープレートを取得− |
マツダ(株)は、水素でもガソリンでも走行できるデュアルフューエルシステム※を採用したRX-8水素ロータリーエンジン車の国土交通大臣認定を受け、本日ナンバープレートを取得し公道走行試験を開始する。水素とガソリンの二つの燃料が使用できる水素ロータリーエンジン車が公道を走行するのは世界で初めてのこととなる。 公道走行試験は、デュアルフューエル水素自動車としてのデータ収集や公道における実用性能の把握などを目的に実施する。マツダは昨年の東京モーターショーでRX-8水素ロータリーエンジン開発車を発表し、その後12ヵ月で公道走行試験の段階に入る。今後2年以内に官公庁/企業向けリース販売開始を目標に、実用化に向けて開発を進めていく。 RX-8水素ロータリーエンジン車は、市販のRX-8に搭載されているRENESISエンジンをデュアルフューエルシステム用に変更し、ローターハウジングに設けた電子制御水素ガスインジェクターで水素を直接噴射する方式を採用している。 水素ロータリーエンジンは、CO2(二酸化炭素)排出量はゼロ、NOx(窒素酸化物)もほとんど発生しない優れた環境性能を持ち、内燃機関特有の自然なドライビングフィールを損なうことなく環境性能との両立を実現している。既存のエンジン部品や生産設備などを活用できるため、低コストでの実用化が可能であり、高い信頼性も備えている。 「マツダ RX-8 水素ロータリーエンジン車」の主要諸元は以下の通り。
<ご参考>マツダの水素自動車開発の歩み
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