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(ご参考) 2004年4月27日

「マツダRX-8」が自動車アセスメントのブレーキ性能試験で
過去最高の好評価を獲得

−「マツダアクセラ」のブレーキ性能もコンパクトカークラス過去最高の好評価 −


 国土交通省が実施した平成15年度自動車アセスメント※1の結果が4月27日(火)に公表され、マツダ(株)が昨年4月に発売した4ドア・4シーターの新型スポーツカー「マツダRX-8」が乾燥路におけるブレーキ性能試験でこれまでの最短停止距離を大きく上回る38.6mの好評価を獲得した。また、昨年10月に発売した次世代スポーツコンパクト「マツダアクセラ」も、乾燥路においてコンパクトカークラスのトップとなる停止距離41.1mの好評価を獲得しており、マツダの新世代商品群が備えているアクティブセーフティ能力の高さを示す結果となった。

 マツダRX-8は衝突安全性能総合評価でも最高ランクとなるシックススター(6★)を運転席・助手席の両席で獲得しており、ボディ側面を大開口化したセンターピラーレス構造でありながら、最高レベルの衝突安全性を備えたスポーツカーとして高い評価を受けた。
※1: 国土交通省と自動車事故対策機構が平成7年度より実施している自動車の安全性能評価。ユーザーが安全な車選びをしやすい環境を整え、自動車メーカーによる より安全な自動車の開発を促すことにより、安全な自動車の普及・促進を目的としている。

マツダRX-8 TypeS
マツダRX-8

■マツダ車の平成15年度自動車アセスメント公表結果の概要は以下の通り
  1.衝突安全性能総合評価 2.ブレーキ性能試験 3.歩行者頭部保護性能試験
運転席 助手席 乾燥路 湿潤路
マツダRX-8 6★ 6★ 38.6m 44.4m レベル1(1.98)
マツダアクセラ 5★ 5★ 41.1m 44.2m レベル3(2.54)

1. 衝突安全性能総合評価
日本の自動車アセスメントは、フルラップ前面衝突、オフセット前面衝突、側面衝突の3つの衝突試験を用いた6段階評価を行っている。

今回、運転席・助手席とも最高ランクのシックススター(6★)を獲得したマツダRX-8は、ボディ側面の開口面積が大きいセンターピラーレス構造でありながら、全方向衝撃吸収構造の高剛性・安全ボディ“MAGMA”※2を実現。前面衝突、後面衝突に対し世界水準の高度な衝突安全性を達成しているのはもちろんのこと、側面衝突に対しては、高強度補強部材をリアドア内部に配置し、通常の4ドアセダンと同等の衝突安全性を確保できる「ビルトインピラー」を採用している。また、運転席・助手席ともファイブスター(5★)を獲得したマツダアクセラも、完全新開発の高剛性・安全ボディ“MAGMA”を採用、特に、前方からの衝撃を3方向に最適に分散するボディ前部の衝撃分散三叉構造や、側方からの衝撃をボディ全体に分散させる構造などが、キャビンの変形を効果的に抑制している。
 ※2:“Mazda Geometric Motion Absorption”(マツダの全方向衝撃吸収構造ボディ)

 
2. ブレーキ性能試験
自動車アセスメントでのブレーキ性能試験は、乾燥した路面と濡れた路面の両方で実施されており、時速100kmからブレーキをすばやく踏み込んで停止させ、その停止距離と停止姿勢で評価する。

これまでの乾燥路最短停止距離である40mを大幅に短縮する38.6mを達成したマツダRX-8は、高度にチューニングされたブレーキシステムや、4輪均等な重量配分を実現するアドバンスドフロントミッドシップレイアウトの採用により、スポーツカーを操る楽しさを高い次元で提供すると同時に、自動車アセスメントの歴史の中で最高のブレーキ性能を持つことが実証される結果となった。また、マツダアクセラもコンパクトカークラストップとなる乾燥路停止距離41.1mを記録しており、マツダの新世代商品群が備えるアクティブセーフティ能力の高さを示している。


マツダアクセラ
マツダアクセラ(スポーツ)

 

3. 歩行者頭部保護性能試験
今年度から採用された歩行者頭部保護性能試験は、実際に人がはねられた際に頭部が当たるボンネットやフロントガラスに向けて人の頭部を模した計測機器(頭部インパクター)を衝突させ、受けた衝撃を計測し評価を行っている。

今回、RX-8は「得点1.98/レベル1」の評価であった。マツダは、より高い歩行者保護性能を確保するため、「ショックコーンアルミボンネット」を世界で初めてRX-8に採用、効果的な衝撃吸収性能を実現している。なお、今回の試験方法のもとでは、フロントガラスからボンネットにかけての衝撃吸収性能が評価に寄与しており、一般にフロントガラスは衝撃吸収性能が高い。スポーツカーのような低く長いボンネットを持つ車は試験範囲のフロントガラスの面積が小さく、評価が厳しくなる傾向がある。一方、アクセラは今回のテスト結果の中で最高となる「レベル3」を獲得した。アクセラでは、歩行者頭部保護の観点から、ボンネットそのものの高い衝撃吸収性能に加え、エンジンとボンネットとの間のスペース確保などの工夫を織り込んで高い評価を得た。またアセスメントの試験項目には含まれていないが、歩行者の脚部を保護するため、フロントバンパーの衝撃吸収効率を高めるとともに、歩行者の脚部が車両下部に巻き込まれにくいよう形状を最適化している。

 マツダは、「安全」は心豊かなカーライフを支える基本要件であると捉え、ユーザーのクルマの使い方や社会の交通環境を研究、安全技術を追求し、ユーザーにとって最良の安全技術を反映したクルマ造りに取り組んでいる。事故を未然に予防する「アクティブセーフティ技術」では、RX-8、アクセラともに高い評価を受けたブレーキ性能に加え、4W-ABS、EBD、DSC などにより、優れた危険回避性能を実現している。また、「パッシブセーフティ技術」では、1997年から採用した高剛性・安全ボディ“MAGMA”の更なるレベルアップに加え、より高い乗員拘束・保護技術に取り組んでおり、RX-8のシックススター(6★)、アクセラのファイブスター(5★)という優れた衝突安全性能を実現している。

 マツダは今回の評価に決して甘んじることなく、現実に起こり得るさまざまな状況下での安全性能向上に努め、さらなるリアルワールドセーフティの実現に向けて取り組んで行く。


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