マツダ、国内生産体制を強化-5月から宇品第2工場の操業開始、本社第1工場は本日生産を終了- |
マツダ(株)は、生産体制を強化するため5月26日から宇品第2(U2)工場(広島市南区)の操業を開始する。また、本日午前11時59分、ボンゴバンのラインオフを最後に、これまでタイタンやボンゴなどを生産してきた本社第1(F)工場の塗装工場、最終組み立て工場での完成車の生産を終了した。 これらは2002年10月に発表した再編計画に沿った、生産体制強化の一環である。その結果5月26日以降、マツダの国内生産能力(年間)は現在の78万8千台から11万台増(+14%)の89万8千台に拡大する。 新たに操業を開始するU2工場では、環境負荷を低減できるスリー・ウエットオン塗装設備など最新の生産設備を導入する予定であり、5月からはデミオを生産する。U2工場は1972年12月から操業を開始し、主力車種ファミリアほかを生産したが2001年9月に生産体制の再編によって閉鎖していた。U2工場での生産累計は約599万3千台である。 今回の生産体制の再編に伴い、ボンゴバンなどはF工場から宇品第1(U1)工場に生産を移管する。また、F工場とU1工場で生産していたデミオはU1工場とU2工場での生産となる。今回の再編による商品構成の変更はない。なお、F工場の従業員のほとんどは、U1およびU2工場での勤務となる。F工場は、1960年5月に完成し乗用車から商用車まで通算約1200万6千台を生産した。 マツダの井巻久一社長は「今回の国内生産体制の再編はマツダの成長戦略の一環である。アテンザ以降の新世代車の販売が好調であり、マツダの商品主導の成長を支えると共に生産体制全体の効率を考えてU2工場の稼動を準備している。これまでF工場の社員が培ってきた知識や技能を含め、全社の資産を有効に活用し、さらなる成長の推進力としたい」と述べた。 |