「マツダRX-8」が2004RJCカーオブザイヤーを受賞
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日本自動車研究者・ジャーナリスト会議(RJC)が主催する「2004RJCカーオブザイヤー」の最終結果が11月18日(火)に決まり、マツダ(株)が本年4月に発売した新型4ドア・4シーターのスポーツカー「マツダRX-8」が受賞した。また、RX-8搭載のロータリーエンジン「RENESIS(レネシス)」が、RJCテクノロジーオブザイヤーを受賞した。マツダ車のRJCカーオブザイヤー受賞は、昨年度の「マツダアテンザ」に続き2年連続となる。
今年度のRJCカーオブザイヤーの選考対象は、昨年11月1日から本年10月31日までに発表され、年間5,000台以上の生産計画のある国産車19車種で、74名の選考委員により選出が行われた。 RX-8は、小型化・高性能化を進めた自然吸気の新世代ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載。その「RENESIS」を核とした様々な技術革新により、スポーツカーのスタイリング、運動性能と、大人4人がゆったり乗れる機能性とを、従来は実現できなかった高い次元で両立させた新しいタイプのスポーツカーである。RX-8は今年4月末の発売から10月末までの6ヵ月余りで約13,000台を販売しており、計画台数を上回る好調な販売を継続している。 ロータリーエンジンは、繭(まゆ)型の燃焼室内で、おむすび型のローターを回転させて出力を発生させるエンジンである。一般的なレシプロエンジンと比べて、軽量・コンパクト、スムーズでフラットなトルク特性、低振動・低騒音などの優れた特徴がある。今回の「RENESIS」では、サイド排気・サイド吸気構造に加えて、シーケンシャル・ダイナミック・エア・インテーク・システムなどの採用により、自然吸気でありながら高出力を実現すると同時に、燃費や排出ガス性能についても従来のロータリーエンジンと比べ大幅に向上させた。
マツダの井巻久一社長は以下のようにコメントしている。「マツダの魂とも言えるロータリーエンジンを搭載したRX-8は、マツダが連綿と継承してきたチャレンジ精神の成果であり、ブランドメッセージ『Zoom-Zoom(ズーム・ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)』を100%体現したクルマです。今回いただいた栄えある2つの賞は、昨年のアテンザの受賞とあわせて、『マツダデミオ』や『マツダアクセラ』を含めた新世代マツダ車のクルマづくりの方向性と情熱に対して、高い評価をいただいたものと受けとめており、感謝申し上げます。こうした評価にお応えするため、今後とも『Zoom-Zoom』を感じさせる、乗って楽しいクルマづくりを目指し、開発、生産、販売のすべての領域で全社一丸となってチャレンジを続けてまいります。」 これまでにRX-8は、2003-2004日本自動車殿堂「最優秀自動車開発者賞」、2003-2004日本カー・オブ・ザ・イヤー特別賞「Most Fun」を受賞、またRX-8搭載のロータリーエンジン「RENESIS」は、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー2003を受賞している。 RJCは特定非営利活動法人で、自動車ジャーナリスト、学識経験者、弁護士などが会員となって、1991年より「自由闊達な研究と評論を通じて日本自動車界の健全な発展に寄与する」ことを目的に活動を開始。毎年「RJCカーオブザイヤー」、「RJCカーオブザイヤーインポート」、「RJCテクノロジーオブザイヤー」、「RJCパーソンオブザイヤー」の4つの賞を基本に、選考委員の投票によって選出・授与している。 ■「マツダRX-8」車両概要
■「RENESIS」概要
■RJCでのマツダ受賞歴
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