マツダ(株)は、10月25日(土)から11月5日(水)まで千葉市「幕張メッセ」で開催される第37回東京モーターショー※に、未来のライトウェイトスポーツカーの提案「マツダ息吹(いぶき)」をはじめとするコンセプトカー、マツダ独自の代替燃料技術「RENESIS水素ロータリーエンジン」などの環境技術や、次世代スポーツコンパクト「アクセラ」(10月15日に正式発表予定)などの最新モデルを出品する。
今回のマツダの出展テーマは"Zoom-Zoom to the future −すべてのクルマに走りの楽しさを−"である。これは、次々に成功を収めてきた次世代商品群(アテンザ、デミオ、RX-8)とその第4弾に当たる最新のアクセラで具現化したZoom-Zoomスピリットのさらなる進化、そしてこれらを基盤とするマツダの将来商品群の方向性を示唆するもの。マツダが今後も、よりいっそうの「心ときめくドライビング体験」を提供していくことを約束するテーマである。
マツダ息吹(いぶき)[参考出品車(試作車)]
将来の方向性を示すコンセプトカーとして、「人馬一体」コンセプトを極限まで突きつめた未来のライトウェイトオープンスポーツ「マツダ息吹(いぶき)」、毎日の暮らしをより楽しく豊かにする「デイリーコンパクトスポーツ」を提案する「マツダKUSABI(楔:くさび)」、マルチパーパスビークルの枠を超えた新ジャンルの6シーターコンセプト「マツダ鷲羽(わしゅう)」の他、よりパワフルなライトウェイトスポーツを求める人のための「ロードスターターボ」を出品する。
さらに、環境技術として「RENESIS水素ロータリーエンジン」と「RX-8ハイドロジェンRE」、「MZR 2.0 PZEVエンジン」、「New
MZR-CDエンジン」、安全技術として「マツダプリクラッシュセーフティ技術」、「運転疲労を考慮した安全運転サポート技術」も展示する。
マツダ RX-8ハイドロジェンRE[参考出品車(試作車)]
アクセラは、マツダ次世代商品群の第4弾となるまったく新しいモデル。ダイナミック性能、デザイン、クオリティ、パッケージング、安全性まで、これまでのコンパクトカーを超えてグローバルに通用する次世代スポーツコンパクトである。
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マツダは10月22日(水)14:10~14:30に、「幕張メッセ」中央ホール「マツダブース」にてプレスブリーフィングを開催予定。 |
<マツダ出品物一覧>
参考出品車 |
マツダ息吹(いぶき) |
マツダKUSABI(楔:くさび) |
マツダ鷲羽(わしゅう) |
マツダロードスターターボ |
技術展示物 |
環境 |
マツダRENESIS水素ロータリーエンジン |
マツダRX-8ハイドロジェンRE |
MZR 2.0 PZEVエンジン |
New MZR-CDエンジン |
安全 |
マツダプリクラッシュセーフティ技術 |
運転疲労を考慮した安全運転サポート |
市販車 |
マツダアクセラ |
新MPV、アテンザ23E S-Limitedなど |
市販予定車 |
デミオe-4WD、新トリビュート、RX-8マツダスピードバージョンなど |
<主な出品物の概要>
1.参考出品車
■マツダ息吹(いぶき)
マツダ息吹は、ライトウェイトオープンスポーツのDNAを最新の技術で原点回帰させた未来のロードスターの提案である。「ライトウェイトオープンスポーツにおける究極のファントゥドライブ」、「走りの機能を支援し、ロードスターのアイデンティティを継承・進化させたデザイン」、「オープン時の快適性と安全性」を目指すものである。
特にファントゥドライブの領域では、エンジンをロードスター比400mm後方にレイアウト、エアコンユニットをシート後方に配置することなどにより、すべての主要部品をホイールベース内に配置するスーパーフロントミッドシップレイアウトを直列4気筒エンジンで実現。人馬一体の走りを具現化する鍵であるヨー慣性モーメントの低減を追求した。
■マツダKUSABI(楔:くさび)
毎日の暮らしをより楽しく豊かにするための新しい価値、「デイリーコンパクトスポーツ」を提案するコンセプトカー。扱いやすいサイズや使い勝手の良さ、経済性などコンパクトカー本来の特性を活かしながら、マツダならではの際立つデザインとエキサイティングなダイナミック性能を追求している。
低くワイドで前後オーバーハングが極めて短いスポーツカーフォルムに、KUSABIの名前の由来であるクサビ状のキャビン造型をとり入れた。また、左右に開くモードと通常モードの2つのモードで開閉できるツインリフトハッチバック、アイドルストップ機構付のスーパーチャージャー搭載MZR1.3Lエンジンなど、実用性から走行性、環境性能にわたり新しい提案を盛り込んでいる。
■マツダ鷲羽(わしゅう)
まったく新しいジャンルの6シーターコンセプトモデル。ダイナミック性能の高さとモダンさを際立たせるプロポーション、日本建築の伝統的な様式をとり入れた快適でフレキシブルな室内空間、乗降性を大幅に高める革新的なドアシステム、格納式ステアリングや可動式インストルメントパネルなどにより、これまでのマルチパーパスビークルの枠を超えた価値を提案する。
■マツダロードスターターボ
ライトウェイトオープンスポーツに、よりハイパワーを求める人々に向けたハイパフォーマンスロードスター。1.8L DOHCエンジンにターボを搭載して高トルク化による実用域での力強い加速感の良さと、17インチタイヤ、強化サスペンションなどの足回りの良さをバランスさせ、新たな次元での人馬一体感の実現を狙った。強化ドライブトレイン、大容量ラジエター、専用ローダウンサスペンション、精悍な専用デザインの内外装を備える。
2.技術展示物
<環境技術>
■マツダRX-8ハイドロジェンRE
RX-8ハイドロジェンREは、将来の水素エネルギー社会に向けた代替燃料技術の選択肢の1つとしてマツダが提案する「RENESIS水素ロータリーエンジン」を搭載した研究車両である。このRENESIS水素ロータリーエンジンは、マツダの固有技術を活用した環境技術であり、クリーン性能とクルマ本来の気持ちのよい走りを同時に実現している。
1ローターにつき2本の電子制御ガスインジェクターによる水素直接噴射により高効率燃焼を実現した。加えて、高圧水素タンクとガソリンタンクを搭載したデュアル・フューエルシステムにより、水素とガソリンどちらの燃料でも走行可能である。RENESIS水素ロータリーエンジンは水素インフラが整備される過程においても非常に高い利便性を持つ技術である。
また、さらなる性能向上を狙った将来技術の開発も進めており、ハイブリッドシステムや電気モーターアシスト式ターボチャージャーを組合せた技術システムについても提案している。
■MZR 2.0 PZEVエンジン
米国向けアクセラ/Mazda3に搭載する優れたエミッション性能のガソリンエンジンである。ガソリンエンジンにとって世界最高レベルにクリーンな米国グリーンステイツのPZEV規制に適合している。
■New MZR-CDエンジン
出力・燃費・エミッション・NVHを高次元でバランスさせ、それらの性能を大幅に進化させた次世代のディーゼルエンジン。特にエミッション領域では燃焼改善と触媒担持型ディーゼル・パティキュレート・フィルター(DPF)の採用により、PM(粒子状物質)とNOx(窒素酸化物)を大幅に低減、黒煙成分をほぼゼロにする。
<安全技術>
■マツダプリクラッシュセーフティ技術
ボディ前後端部の各センサーによって衝突を予知し、シートベルトのモータープリテンショナーやブレーキ、ヘッドレスト位置などを自動制御することで、衝突時の被害をできる限り軽減するための技術である。
■運転疲労を考慮した安全運転サポート技術
個人の運転スタイルや負担の感じ方にマッチした経路誘導などによる負担軽減技術や、運転疲労のリアルタイム判定による疲労度に応じた情報提供/警報タイミングなどの安全運転サポートを行う技術を提案する。
3.市販車
■マツダアクセラ
アクセラは、マツダのDNAとZoom-Zoomスピリットを余すところなく体現してきたアテンザ、デミオ、RX-8の美点を結集し、次世代商品群の第4弾として完全新開発したモデルである。
すべての運動性能をハイバランスさせて実現した大きな安心感とドライビングエキサイトメント。そして、一瞬で人を魅了する個性的で力強い存在感と、何度見ても飽きのこないスタイリングを両立した。さらに5ドア、4ドアそれぞれの個性を表現したデザインと、次世代クラフトマンシップによって実現した所有する満足と操作する歓びを増幅させるクオリティ。実感できる使い勝手の良さと、取り回しの良さ、すっきり感を実現したパッケージングである。また、世界水準の安全性と、全車「超-低排出ガス車」認定取得の優れた環境性能を備えた。アクセラは、グローバルに通用するこれら独自の価値により、従来のコンパクトカーの枠を超えた新基準の創造を目指すものである。
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