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(ご参考) 2002年9月27日

マツダ、機能統合モジュール技術を北米に初展開

- 米国生産車Mazda6に採用する高強度プラスチック技術を現地サプライヤーに供与 -

 マツダ(株)は、このたび機能統合モジュールを北米に初めて展開し、米国オートアライアンス・インターナショナル社(AAI)で、来月中旬より量産予定の新型ミッドサイズカーMazda6(日本名 アテンザ)に導入する。 このモジュールは従来のサブアセンブリー・モジュールを進化させた先進的な「機能統合モジュール」であり、防府工場製アテンザ/Mazda6および広島本社工場製デミオで既に採用しているものである。これらのモジュールには部品を組み付ける基材(モジュールキャリア)に、マツダが開発した高強度を実現するガラス長繊維強化ポリプロピレンの新素材と高強度を実現するガラス繊維複合材の射出成形法を採用した。この新素材と技術の採用により、北米で初めてフロント部やドアのモジュール用キャリアへの適用を実現した。このモジュールキャリアの現地生産に際し、マツダは米国ゼネラルエレクトリック社傘下の世界的プラスチック製造会社であるLNPエンジニアリング・プラスチックス社に材料開発のパートナーであるチッソ(株)と共同で新素材の技術供与をおこなった。モジュールキャリア製造のための射出成形技術は、フロントエンドモジュールキャリアをカナダ DDMプラスチックス社、ドアモジュールキャリアを米国 AUTOMOLD社 に供与し、両社からAAI生産のMazda6向けに供給が開始される。

 このモジュールキャリアの現地生産によるメリットは以下の通り。
1.グローバルなモジュール技術の共通展開による商品力、コスト競合力の強化。
2.現地サプライヤーからの高強度プラスチック素材およびモジュールキャリア調達による物流改善によるコスト削減。
3.現地生産車への高強度プラスチック素材を用いたモジュールキャリア採用による、軽量化、部品の効率的な一体化および機能向上。
4.それらの結果としての生産コストの削減。

 マツダは、射出成形工程中のガラス繊維の折損を抑制して高強度を実現するための、超低粘度ポリプロピレン母材の成分や高結晶性ポリプロピレンとの複合に関する配合設計技術を供与することで現地生産を実現した。
 AAI生産Mazda6のフロントエンドモジュールおよびドアモジュールキャリアは、このたび現地生産化した新素材と技術により、防府工場製アテンザ/Mazda6と同じく、その高い成形自由度と剛性・強度の確保を両立させることにより、従来難しかった多くの部品の一体化による先進的な機能統合を容易にし、コスト・重量の大幅な低減を可能にした。フロントエンドモジュールは、ラジエータ部品とファンアセンブリーを一体化したクーリングユニット、ボンネットフードラッチ等を統合しており、キャリアにはラジエータ締結ブラケット、盗難防止用ブラケット、バンパー&ランプ締結ブラケット等を一体化し、部品点数を20点以上削減した。さらに、本材料の高い衝撃強度と成形性を活かしたレイアウトの工夫で、軽衝突時にクーリングユニットなどの機能部品を守ることができ、補修の際の経済性や作業性も向上させた。 ドアモジュールは、スピーカー、ドアラッチアセンブリー、ドアロック作動機構、ガラス昇降機能を統合している。樹脂化による盗難防止機構の刷新によりセキュリテイが強化されただけでなく、軽量化によるドアの開閉操作性の向上も実現した。

 マツダはこの新世代モジュール技術を北米現地生産車へ適用することでグローバルに展開することを開始した。
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