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第1705号 2002年9月3日

マツダ初の欧州生産車「Mazda2」をパリ・オート・ショーに出品

—新開発直噴ディーゼルエンジン搭載「Mazda6」、 ハイパフォーマンスモデル「Mazda6 MPS Concept」もあわせて出品—

 マツダ(株)は、9月26日(木)から10月13日(日)まで、フランスで開催される第102回パリ・オート・ショー*1に、マツダ初の本格的な欧州生産モデルとなる「Mazda2(日本名:デミオ)」を出品する。また同時に、新開発直噴ディーゼルエンジン「MZR-CD」を搭載した「Mazda6(日本名:アテンザ)」、Mazda6ベースのコンセプトモデル「Mazda6 MPS Concept」を出品する。

 Mazda2は、Mazda6に次ぐマツダの次世代商品の第2弾で、2003年初めにフォードのスペイン・バレンシア工場で生産を開始、国内ではデミオの名前で8月7日から発売している。Mazda2は、国内のデミオと同様、躍動的なエクステリアデザインと、ひとクラス上の上質な室内空間、クラストップレベルの走行性能と安全性能を備え、新しいコンパクトカーのベンチマークを目指す新型モデルである。

 この他、今秋欧州市場に導入予定の新型直噴ディーゼルエンジンMZR-CDを搭載した「Mazda6」を出展する。MZR-CDはマツダが新開発したコモンレール式直噴ディーゼルエンジンで、新型のコモンレールインジェクションシステムなどを採用、環境へ十分な配慮を行いながら、高い静粛性と動力性能を実現している。

 あわせて出品するMazda6 MPS Conceptは、Mazda6シリーズのハイパフォーマンスモデルの提案として、「洗練されたハイパフォーマンス」をテーマに、Zoom-Zoom感をさらに強化させたコンセプトモデルである。洗練されたアスレチックな外観に機能的かつハイクオリティなインテリアを組み合わせ、新開発のMZR2.3L直噴ターボガソリンエンジンや電子制御トルクスプリット4WDを採用するなど、よりハイレベルなバランスを実現したMazda6を提案している。

Mazda2 Mazda6 MPS Concept

[主な出品物の概要]
Mazda2
際立つデザイン
 初代モデルの機能的な5ドアレイアウトを継承しながら、ひと目でマツダ車と分かるデザインDNAを持ち、ファミリーフェイスであるファイブポイントグリルを中心に、フロントからリアエンドまで大胆かつアスレチックな躍動感あふれるエクステリアデザインを実現した。
 インテリアは、心地よく過ごせるクリーンでシンプルな空間構成を基本としたデザインを目指した。開放感を与える水平基調の低いインストルメントパネル、メタル調センターパネルなど、ひとクラス上の高い質感を実現した。

抜群のダイナミック性能
 Mazda2は競合力の高いエンジンラインナップを持ち、シャシーおよびボディ剛性の強化により、トップクラスのハンドリングと乗り心地を実現した。高速走行時やコンディションの悪い道路でも走行中に優れたコントロール性能と安全性能を発揮するサスペンションは、ドライバーに運転する楽しさと安心感を提供する。
  エンジンは、欧州で予定されている世界で最も厳しいEuro4に対応した1.25L/1.4L/1.6Lのガソリンエンジンラインナップを持つ。また最新のコモンレール式直噴1.4Lディーゼルエンジンを設定している。
 1.4Lエンジンには、走る楽しさと快適性を両立するオートマチック・シフト・マニュアル・トランスミッションを採用した。これによりレバーを軽く前後に操作するだけで、迅速かつスムーズなシフトチェンジを可能にした。また、クルージングや混み合った市街地の走行時には、フル・オートマチック・モードに切り替えることで、より快適な走行が可能である。

広いインテリアスペース
 全長3,925mm、全幅1,680mm、全高1,545mmのコンパクトなサイズに、より広い多目的キャビンスペースを実現し、大人5人が快適に乗れる室内空間を提供している。
 運転席は、シートやステアリングの高さを調節することにより、身長190cm程度までの、さまざまな体格のドライバーに適切なドライビングポジションが得られるよう配慮した。
 低く間口の広いリアハッチにより、荷物の出し入れが簡単にでき、また後席を倒すことでマウンテンバイク(26および24インチ)2台を積載することが可能。さらに、助手席の背もたれは前方に倒すことでフラットになり、これにより長い荷物も積載できる。
 また、後席のドア開度はクラストップレベルの80度を実現、後席への乗降性を向上させた。

トップレベルの安全性能
 ボディには、前面や側面からの衝撃を分散・吸収するマツダ独自の高剛性・安全ボディ構造を採用している。また標準装備のデュアルステージエアバッグ(運転席・助手席)に加え、オプション装備(市場・グレードによって異なる)のサイドおよびカーテンエアバッグの採用により、優れたパッシブセーフティを提供している。
 アクティブセーフティでは、オプション装備のABS、ブレーキアシストEBD(電子制御制動力配分システム)、1.6Lエンジン及び1.4Lディーゼルエンジンに設定したDSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)など、いざという時の運転操作を支援する機構を装備した。

Mazda6直噴ディーゼルエンジン搭載車
環境にやさしい新世代のディーゼルエンジン
 Mazda6に搭載したディーゼルエンジン「MZR-CD」は、環境への配慮を最優先して開発したコモンレール式直噴ターボディーゼルエンジンである。超高圧で燃料噴射するコモンレールシステムなどの新技術により、高い静粛性、動力性能、燃費性能に加え、厳しいEuro3をクリアするなど優れたクリーン性能を実現している。2.0Lディーゼルエンジン「MZR-CD」は136ps(100kW)と120ps(89kW) の2仕様あり、最大トルクはともに310N・m/2,000rpmである。

Mazda6 MPS Concept
力強く洗練されたアスレチックデザインに組み合わせた機能的かつハイクオリティなインテリア
 優れたエアロダイナミクスとマツダのデザインDNAを融合させ、力強さと洗練さをあわせもつアスレチックデザインを実現させた。フロントフェイスには、スポーティさを感じさせる新しいバリエーションの5ポイントグリルに、RX-8と類似性のある大開口のエアインテークデザインを採用、スポーティフィーリングを表現している。またフロントバンパーやリアバンパーの形状変更により、空力特性を向上させると同時に、安定感を高めている。外板色には、Silver Storm(シルバー・ストーム)を採用し、アスレチックなフォルムを際立たせた。
 インテリアは、Genuine(本物)をテーマに、素材や質感にこだわった。メーターゲージには、黒を基調に深みのあるブルーと金属の持つ硬質な質感を組み合わせることで、クールさのある機能美(機械的な美しさ)を表現している。シート地には、ブラック&ホワイトを組み合わせたハイコントラストな色使いの本皮を使用した。また、スマートキーレスシステムにより利便性を高め、エンジンスターターボタンなどによりスポーティさを演出している。

本物のハイパフォーマンスを感じるダイナミック性能
 新開発のMZR2.3L直噴ターボガソリンエンジンは、低エミッション、低燃費とハイパフォーマンスを高次元で両立させており、最大出力280ps(206kW)/6,500rpm、最大トルク360N・m/3,500rpmを実現している。また日、米、欧の排出ガス規制(米:ULEVII/欧:Euro4 /日:ULEV)に適合しており、まさに次世代のハイパフォーマンスエンジンである。
 さらに、ハイパフォーマンスカーにふさわしい性能を持たせた新開発の電子制御トルクスプリット4WDシステムを採用しており、ハイパワーを確実に路面に伝え、スポーティな走りのシーンでより高い操縦安定性を実現した。

主要諸元
全長 x 全幅 x 全高 4670 x 1820 x 1435(mm)
エンジン名称 MZR 2.3L直噴ターボガソリンエンジン
最大出力 206kW(280ps)/6,500rpm
最大トルク 360Nm/3,500rpm
タイヤ&ホイール 245/40ZR18
*1
パリモーターショー(正式名:Mondial de l'Automobile)の歴史は古く、史上初のモーターショーとなった第1回目の開催は1898年。今年の開催期間は、プレスデーが9月26日~27日、一般公開が9月28日~10月13日となっている。
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