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マツダ(株)、中国ビジネスを強化−新型マツダ323(日本名:ファミリア)を発売、マツダ車専売店を倍増− |
マツダ(株)は、中国市場における販売を強化するため、「マツダ323(日本名:ファミリア)」の生産を7月8日より一汽海南汽車有限公司(FHC)(海南省)で開始し、本日現地時間午前9時半(日本時間午前10時半)より海南人民大会堂(海南省、海口市)で新車発表会を行った。マツダ323は、2001年6月に販売を開始した「マツダプレマシー」に次ぐ、2番目のマツダブランド車としてマツダブランド専売店を通じて中国全土で販売し、マツダブランドの市場への浸透を図る。 発表会にはFHCの景総経理や海南省政府を代表した白省委書記を始め、マツダ(株)のルイス・ブース社長や販売関係者など、合わせて約200名が出席した。マツダ(株)を代表してブース社長は「中国市場は、21世紀の最も有望な市場として世界中が注目している。中国の自動車市場も経済発展に伴い成長を続けており、またWTOへの加盟により競争は激化している。マツダは高品質かつ顧客満足の高い商品づくりを目指しており、高い価値の商品を適正価格でお客様に提供していく。中国におけるパートナーであるFHCとビジネスができることを喜ばしく思っており、本日発売する新型マツダ323が我々にとって大きな成功をもたらしてくれることを確信している」と挨拶した。 新型マツダ323は、1.8リットルエンジン、オートマチックトランスミッションを搭載したセダンで、16万元から18万元の価格帯で装備内容の異なる2機種を販売する。これまで販売していた323をベースとした現地ブランド車は主に法人ユーザーに広く受け入れられていたが、この新型マツダ323は一般のお客様をターゲットに設定している。マツダ323は世界中で好評を得ており、世界120カ国以上で販売されている。1963年に日本市場に導入して以来、マツダ(株)の長期にわたる人気車種である。 マツダ(株)の海南省における生産および販売は1994年より始まり、海南馬自達沖圧汽車有限公司(HMC)において、マツダ(株)が供給する323や929バン用などのKDセットをベースに現地ブランド車を生産してきた。その後1998年に一汽海南汽車有限公司(FHC)が設立され、HMCではプレス・車体組立て、FHCでは塗装・車両組立て・販売・サービスを行う体制となった。2001年5月には、初めてのマツダブランド車として3列シートを有する「マツダプレマシー」の生産を開始した。マツダプレマシーは、スタイリッシュな外観や、最大7名まで乗車できる点などが市場で高く評価され、2002年6月末時点で累計約7,800台を販売している。これまで現地ブランドとして販売していた323は、1994年に販売を開始して以来、累計で約15,100台を販売した。今年は新たに導入する新型マツダ323を7,000台販売する計画であり、マツダプレマシーと合わせて昨年比倍増となる、年間約20,000台を販売する計画である。 同社は中国市場では主要都市を中心に併売店から専売店への転換を進めており、昨年末に24店舗あった専売店を今年末までに全国50店舗に拡大する予定である。専売店では、マツダプレマシーおよびマツダ323を販売する。 マツダ(株)は2000年11月に策定したミレニアムプラン(中期経営計画)を着実に実行しており、財務面で大きな改善を果たした。今年はミレニアムプランの中において商品主導で成長を目指す最初の年と位置付けており、今年5月の日本国内での導入を皮切りに、国内外で好調に受注が伸びているアテンザ(海外名:Mazda6)を始め、次々に次世代商品を導入し、ミレニアムプランを確実に実行して計画を達成していく。 |