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マツダ(株)、「ロータリーエンジン発明者ヴァンケル博士 |
マツダ(株)は、7月2日から10月6日までドイツのリンダウ市で開催されている、ロータリーエンジン(RE)の発明者である「ヴァンケル博士生誕100周年記念展」に対して展示協力する。同記念展は、リンダウ市、及びマンハイム市にある技術労働博物館の共催により開催される。 フェリックス・ヴァンケル(Felix Wankel:1902−1988)博士は、多大な時間をかけて数々の困難を克服し、REの原理を確立した。展示会では、数々のアイディアや試行錯誤を繰り返した末に、開発にいたった過程が展示される。また、一般的にあまり知られていないヴァンケル博士のボート用REなどに対する情熱的な取り組みも公開される。この展示会は、ヴァンケル博士の独創的なアイディアは現在でも充分健在であることを証明するものである。 現在REの開発・製造を行っている世界で唯一の自動車メーカーであるマツダは、1960年代以来のRE開発史を物語るRE搭載車やエンジンなどを、リンダウ市内で開催される展示会に出展し協力する。出展するのは、1967年に世界初の2ローターRE搭載車として発売したコスモスポーツや、歴代のRX-7、1991年ルマン24時間耐久レース優勝のマツダ787B、そして歴代ロータリーエンジンなどである。また、現在開発している新世代RE「RENESIS(レネシス)」のコンセプトエンジンや、「RENESIS」を搭載し来年の発売を予定している「マツダRX-8」*の量産デザインモデルも出品する。 *マツダRX-8の展示は8月1日~13日まで。 マツダとロータリーエンジンの歴史 マツダは、ヴァンケル博士とパートナーシップを結びロータリーエンジンの開発を行っていたNSU社との技術提携契約を1961年に結び、それ以来一貫してREの研究及び開発を続けてきた。最初のRE搭載車であるコスモスポーツを発売した1967年から現在に至るまで、マツダは180万台以上のロータリーエンジン搭載車を製造している。 マツダRX-8デザインモデルの展示 マツダはリンダウ市内で8月1~13日の間、新世代RE「RENESIS」を搭載した「マツダRX-8」の量産デザインモデルを展示する。RX-8は、東京モーターショーにて展示されたデザインモデルと同一である。RENESISは従来のロータリーエンジンよりコンパクトでかつ軽量であるため、RX-7に比べてエンジン本体を60mm後方に、40mm下方に搭載でき、50:50の前後重量配分や低重心レイアウト、ヨー慣性モーメントの低減が可能となっている。また、RENESISは自然吸気ながら最高出力184kW (250PS)/8,500rpmのハイパフォーマンスを実現するとともに、自然吸気RE独特の優れた加速感、伸び感、応答性を発揮する。 |