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第1687号 2002年4月16日

「マツダMPV」新エンジンを搭載し、ビッグチェンジ

−新開発MZRエンジン、電動両側スライドドアを採用し“Zoom-Zoom”を体現−

 マツダ(株)は、スタイリッシュな外観や独自のシートアレンジなどが好評の「マツダMPV」の大幅商品改良を行い、本日より全国のマツダ系、マツダアンフィニ系販売店を通じて販売する。

 今回の商品改良では、新開発の直4 2300 DOHC〈MZR〉と、V6 3000 DOHC〈MZI〉の2つの動力性能の優れた新エンジンを搭載し、よりスポーティーな走りを実現している。このうちMZRエンジンはマツダが開発をリードし、フォードグループの中で年間150万台が生産されるグローバルエンジンであり、国内ではマツダMPVに初めて搭載する。また、好評のリアエンターテインメントシステムの機能をさらに充実させ、移動中の楽しみを増やしたほか、電動両側スライドドア、格納式センターテーブルをオプション設定するなど、乗る人全員がクルマでの移動を楽しめる装備を充実させている。これらにより、マツダの新ブランドメッセージ“Zoom-Zoom”(ズーム ズーム:子供の時に感じた動くことへの感動)を体現する商品とした。

 なお、今回のマツダMPVでは、映像や音楽に躍動感があるテレビコマーシャルなど、新ブランドメッセージ“Zoom-Zoom”を反映させた広告キャンペーンを各媒体を通じて展開していく。

 マツダMPVの主な変更点は以下の通り。

Zoom-Zoomを体現する2つの新エンジンを搭載
マツダが新開発した動力性能、燃費性能に優れる直4 2300 DOHC〈MZR〉エンジンに加え、V6 3000 DOHC〈MZI〉エンジンを搭載し、力強い走りを可能とした。

ダイナミックでZoom-Zoomな走りを実現
MZIエンジン搭載車にマツダ初5ATを採用したほか、サスペンションの改良などにより、操縦安定性、乗り心地、静粛性を高め、ダイナミックで質の高い走りを実現した。

躍動的でスポーティーなデザイン
マツダのデザインDNAを反映した新デザインのフロントグリルやエアロバンパー、ヘッドランプにより一層スポーティーな外観とした。

充実した快適装備
新開発ワンタッチ開閉電動両側スライドドア、格納式センターテーブルなど便利な装備を設定。また、好評のリアエンターテインメントシステムでは、前席ナビゲーションシステム内のテレビチューナーで受信した映像の後席モニターでの鑑賞を可能としている。

安全・環境性能の向上
2列目シートに、トップテザー付ISO-FIXチャイルドシート対応固定機構を採用した。また、MZRエンジン搭載のFF車とMZIエンジン搭載車は、「良-低排出ガス」認定を取得。MZRエンジン搭載のFF車は、2010年燃費基準も達成しており、グリーン税制に適合している。

月間販売計画は4,000台である。


マツダMPV V6 3000〈MZI〉Sports(オプション装着車)

■ マツダMPVの主な変更点は次の通り。
1.パワートレイン
マツダが新開発した2300 DOHC 16バルブエンジン〈MZR〉は、エンジン回転数に応じて最適な吸気充填効果を生む可変慣性過給システムVIS(Variable Induction System)などにより、高い動力性能を発揮するとともに、優れた排出ガス性能と燃費性能を実現している。FF車は国土交通省の「良-低排出ガス(平成12年基準排出ガス25%低減レベル)」認定を獲得、また2010年燃費基準も達成しており、グリーン税制の優遇措置を受けることができる。
V6 3000 DOHC 24バルブエンジン〈MZI〉は、パワフルなだけでなく、IMCC(Intake Manifold Communication Control)の採用により、エンジン回転数に応じて常に最大の過給効果を発揮し、2,000rpmの低回転域から最大トルクの90%近くを発生させ、低速から高速まで高いトルクを維持する。レギュラーガソリン仕様で経済性が高く、排出ガス性能も優れており、「良-低排出ガス」認定を獲得している。また、エンジンとトランスミッションとの結合部の剛性を高めるなど、エンジンの静粛性を向上させた。
V6 3000 DOHC〈MZI〉搭載車に、マツダ初の新開発電子制御5速オートマチック(5EC-AT)を採用した。精密なシフトコントロールなどにより走行状況に適した駆動力を確保し、スムーズな走りを可能とした。

  V6 3000エンジン〈MZI〉 直4 2300エンジン〈MZR〉
総排気量 2,967cc 2,260cc
最高出力(NET) 145kw (197PS)/6,300rpm 2WD: 120kw (163PS)/6,000rpm
4WD: 117kw (159PS)/6,000rpm
最大トルク(NET) 267Nm (27.2kg-m)/4,750rpm 2WD: 208 Nm (21.2kg-m)/4,500rpm
4WD: 207 Nm (21.1kg-m)/4,500rpm
*注: 2003年3月31日までの新規登録車について、自動車取得税減税(自家用車の場合15,000円の軽減)、自動車税減税(「良-低排出ガス車」の場合登録翌年度から2年間13%軽減)が適用される。

2.シャシー
ボディとサスペンション支持部の剛性を高め、ダンパーの減衰を少なくさせ、さらにフロントダンパーがよりスムーズに作動するよう、中心軸を適切に傾けたL型コイルスプリングを採用するなど、多岐にわたって新設計やチューニングを実施し、操縦安定性をより向上させた。
16インチフロント大径ディスクブレーキの採用(Sports、VS)、バキュームブースターのタンデム化により、荷物の量や乗員数、路面状況など様々な条件下で安定した高い制動性能を実現している。

3.高い静粛性
遮音材の適切な配置によりエンジンルーム全体の防音・遮音性を高め、またステアリングシャフトや各種ハーネスを通す貫通部に遮音カバーを装着するなどの工夫により高い静粛性を実現した。

4.スポーティーな外観
マツダのデザインDNAを反映させ、フロント及びリアバンパー、ヘッドランプ、リアコンビランプ、アルミホイールなどを変更し、躍動感を高めるとともに、一目でマツダブランドと分かる外観デザインとした。
よりシャープにしたファイブポイントグリルやディスチャージヘッドランプ(Bを除く全車にオプション設定)などで、一層スポーティーなフロントデザインとしている。

【新開発高輝度塗装】
新開発の高輝度塗装を用いた新色セリオンシルバーメタリックとグレシアブルーメタリックを採用した。メタリック感を生む微小なアルミ片が平らに揃って並ぶことのできるベース塗料を新規に開発、メタリックカラーの陰影感を強調しボディの立体感を際立たせている。

5.装備
乗降のしやすさで好評の両側スライドドアに、電動の開閉機構を採用。運転席と後部室内に設けたスイッチやキーレスエントリーシステムのリモコンスイッチ、ドアハンドルの操作だけでドアの開閉を可能とした。(G、Sports、VSのFF車にオプション設定)
前後長480mm(後方に120mm延長可能)で簡単な操作により助手席側に格納でき、ウォークスルーが可能な格納式センターテーブルをBを除く全車にオプション設定した。また、2列目シートバックテーブルを改良、両側シートバックアシストグリップ、ショッピングフックなど使い勝手の良い機能を充実させた。

【充実のリアエンターテインメントシステム】
リアエンターテインメントシステムはフロントナビゲーションと連動させ、リアのディスプレイでナビゲーション画面や、前席ナビゲーションシステムで受信したテレビ映像も楽しめるようにした。
ステアリングにオーディオコントロールスイッチを設置、走行中のより確実なオーディオ操作を可能とした。

6.セーフティ−
電動両側スライドドアの安全機構として、停車時に加え、(1)ブレーキが踏まれている(2)パーキングブレーキがかかっている(3)ATシフトがパーキングの位置にある、以上3つのいずれかの条件が満たされないと、電動スライドドアが開かない安全機構を採用した。またドアを閉める際に腕などがはさまれると自動的に反転(開動作の際は停止)する自動反転機構も備え、安全性に配慮した。
2列目シート(左右)には、ISO‐FIX対応チャイルドシート固定専用アンカーを設けた。さらに、チャイルドシート上部を固定するトップテザーアンカーを設置し、チャイルドシートの装着効果をより高めた。
FF車にはタイヤの空転状況に応じてエンジン出力をコンピューター制御し、前輪の駆動力を確保するトラクションコントロールを採用、滑りやすい路面での操縦安定性を確保した。

■車両本体の希望小売価格は以下の通り。(消費税は含まず/単位:千円)
エンジン 駆動方式 グレード 全国希望小売価格
直4 2300 DOHC〈MZR〉 FF B 2,098
G 2,198
Sports 2,358
4WD G 2,398
Sports 2,648
VS 2,948
V6 3000 DOHC〈MZI〉 FF Sports 2,568
VS 2,898
*注:全車寒冷地仕様車。
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