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第1678号 2002年1月24日

マツダ(株)、事業所内保育施設を設置

−国内自動車メーカーでは唯一−

 マツダ(株)は、このほど、子育てを行う社員が安心して仕事ができるよう、事業所内保育施設を設置することを決めた。保育施設は厚生労働省の外郭団体である21世紀職業財団による「事業所内託児施設助成金」を受けて設置する。運営はピジョン株式会社に委託する。開所は3月末を予定しており、自動車メーカーでは国内唯一の設置となる。

 同社は子育てを行う社員からの要望を受けて、昨年4月より事業所内保育施設の設置を検討してきた。事前に社内で調査をした結果、男女社員を問わずニーズがあったため設置を決めた。保育施設は同社の本社(広島)敷地内にある独身寮「松風寮」の2階の一部を改造して設置する。

 事業所内保育施設では、一般の保育施設では十分に享受できないサービスを市価より安い価格で提供できる。主なサービスは以下のとおり。

  1. 保育時間:7:30−21:00(社員の残業に対応できる時間設定)
  2. 対象児:1歳児~6歳児(小学校就学前)の社員の子女
  3. 定員:約30名
  4. 営業日:原則として、当社の出勤日に合わせる。
  5. 保育の種類:月極保育と、緊急時に1日単位で預かる一時保育の2種類

 また特徴的なのは、看護婦を常駐させ、軽度の風邪や病後など、体調のすぐれない児童の保育も実施することである。

 同社は社員のモチベーションを高め、能力を最大に発揮できるような環境作りに取り組んでいる。主として、1999年8月には女性社員の活用と処遇の改善を行い、2000年10月からはスーパーフレックスタイム勤務を開始した。その後2001年10月にはマツダ・フレックスベネフィット(カフェテリアプラン)を導入した。また、ミレニアムプラン(中期経営計画)では4つの柱の1つとして「人材育成」にも力を入れており、全社員を対象とした研修であるMBLD(マツダ・ビジネス・リーダー・ディベロップメント)I(2000年)、II(2001年)を実施した。

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