マツダ(株)、MMEとMNAOの人事異動を発表
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マツダ(株)は、スティーブン・T・オデール氏を顧問として迎え、マツダ・モーター・ヨーロッパ(以下MME)の社長に内定したことを発表した。オデール氏はMMEのヤン・ブレンテブラーテン現社長の後任となり、ブレンテブラーテン氏は欧州フォードに帰任する。 また、英国フォードのマーケティング担当ディレクターであるジョン・W・メンデル氏がマツダ・ノースアメリカン・オペレーションズ(以下MNAO)の販売・マーケティング、カスタマーサービス担当副社長(EVP)に就任する。ブレンテブラーテン氏の退任は、2001年12月31日付けで、オデール氏とメンデル氏の就任はいずれも2002年1月1日付けとなる。 マツダは、中期経営計画であるミレニアムプランの一環として商品力の強化を計画しており、次世代新商品を向こう3年間でヨーロッパ市場に9車種、北米市場に11車種、日本市場に16車種投入していく。今回の人事異動により、北米および欧州の今後の新商品導入の成功を確実なものにしていく。 マツダのマーケティング・販売・カスタマーサービス担当、デービッド・G・トーマス専務取締役は、「オデール氏は北米事業を好転させる重要な役割を担ってきた。彼はヤン・ブレンテブラーテン氏のもとで経営再構築を進めてきたMMEに赴任する。MMEは欧州市場の販売の約80%を直接コントロール下におく政策をとっており、その成果が上がってきている。オデール氏はこれまでに構築してきた強固な基盤の元で、より一層マツダの発展に貢献してもらえるものと思う。」と語った。 オデール氏はこれまでMNAOの副社長(VP)兼最高執行責任者(COO)として、米国市場の販売・マーケティング・カスタマーサービス・部品販売領域を担当してきた。MNAOでの前職はマーケティング・販売担当副社長であった。2000年1月にMNAOに赴任する前は北米においてジャガーのマーケティング・販売担当副社長であった。 オデール氏は英国出身で、英国フォード、欧州フォード、ジャガーの販売・マーケティング領域で重要な役割を担ってきた。同氏は英国ブライトン大学を卒業し、経営学士を取得している。 MNAOのチャールズ・R・ヒューズ社長は「ジョン・メンデル氏を迎えることができて、大変喜んでいる。彼はブランドについて十分な経験があり、北米市場について精通している。彼はディーラーとの緊密な関係構築に秀でている。オデール氏が築いたディーラー体制を引き継ぎ、北米市場でのマツダブランドの再生に結び付けてくれるであろう。」と語った。 ジョン・メンデル氏は1976年に米国フォードに入社し、フォード、リンカーン・マーキュリー、フォード・カスタマーサービスにおいて販売・マーケティング領域に従事してきた。1999年に英国フォードでマーケティング担当ディレクターに就任した。 マツダのトーマス専務取締役は「ブレンテブラーテン氏はヨーロッパにおいて5年間にわたりマツダに対し重要な貢献をしてくれた。当初はマツダ・モーター・ドイツのディレクターとして、厳しい経営環境のなかで、経営の再構築を行いドイツでのビジネスを好転させた。その後MMEの社長および、マツダ(株)の取締役に就任し、ミレニアムプランに沿って顧客志向と汎ヨーロッパ戦略を推進し、将来の成長のための土台作りをした。フォードに帰任後も、彼の活躍を祈っている。」と語った。
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