本文へジャンプ

1661号 2001年9月5日

マツダ(株)、「マツダ・フレックスベネフィット」を導入

 マツダ(株)は2001年10月から、選択型福利厚生制度である「マツダ・フレックスベネフィット」(カフェテリアプラン)を導入する。

 「マツダ・フレックスベネフィット」は、同社が従来社員に一律提供していた福利厚生メニューを予め定められたポイントの範囲内で社員が自分のライフスタイルに合わせて選択し、利用できる仕組みである。

 同社はこの制度の導入により、社員の満足度の向上、及び社員が主体的に行動することによる改革を推進する企業風土の醸成を目指している。

 「マツダ・フレックスベネフィット」は既存の法定外の福利厚生諸制度をコアメニューとセレクトメニューの2種類に分類するとともに、セレクトメニューの内容を充実させた。コアメニューは作業服購入補助、通勤用駐車場、食堂など就業上必要となる基本的制度・インフラで構成されている。またセレクトメニューは、予め社員各人に付与された一定のポイントの枠内で個人のニーズに合ったメニューを選択利用できる内容とするとともに、新たに全社員が利用できる会員制福利厚生メニューも導入した。

セレクトメニューの主な特長として、

(1) 能力開発や育児・介護など社員のニーズに対応する内容を中心に26のメニューを新たに加え、計31のメニューとした。社員は勤続年数に応じて付与されたポイントの枠内で自由に選択を行い、補助を受けることができる。ポイントは、1ポイントを100円とし、勤続年数6年未満の460ポイントから28年以上の600ポイントまでとなっている。
(2) 年度内にメニューの利用期間や補助額をいつでも自由に変更できる。
(3) 年度内で使用しなかったポイントを、年間150ポイントの限度内で最大3000ポイントまで積み立てることができ、目的を問わず任意の時期に利用することができる。(国内では初めて)

 会員制福利厚生メニューでは、(株)ベネフィットワンと提携し、全国の各種4200に上る施設・サービスを割安な料金で利用できる。また、セレクトメニューの補助の申し込み・管理は同社のマツダ専用のホームページで受付け、個別問い合わせなども同社のカスタマーセンターで対応する。

 マツダ(株)はこれまでにもフレキシブルな勤務を可能とするスーパーフレックスタイム(2000年10月)や半日有休制度(2001年7月)を導入するなど、社員がライフスタイルに合わせて自主的に選択できる人事制度を積極的に導入している。

主なメニュー構成は以下の通り。

セレクトメニュー

生活支援 クリーニング補助、給食補助、支社等昼食券補助、寮・社宅補助、住宅ローン/家賃補助
能力開発 通信教育費用補助、資格取得補助、社内外国語教室補助、通学講座受講補助、パソコン購入補助、インターネット接続費用補助
育児・介護 託児施設利用補助、ベビーシッター利用補助、介護費用補助
財形・生活設計支援 財形住宅・年金貯蓄積立補助、持株会積立補助
社会貢献 ボランティア活動費用補助
自社製品愛用・販促 車検費用補助、部品・用品購入費用補助、レンタカー利用補助
健康管理・不時救済 人間ドック・肺ドック・脳ドック利用補助、フィットネスクラブ利用補助、グループ保険掛金補助
リフレッシュ・趣味活動 宿泊施設利用補助、個人旅行補助

会員制福利厚生メニュー

宿泊施設 提携ホテル、保養所など 約2000カ所
自己啓発・教育 英会話、パソコン、ビジネス講座等 約80カ所
育児・介護 育児…ベビーシッター、託児所、育児相談等、約200カ所
介護…各種ケアサービス、介護相談・シルバー情報ホットライン等
スポーツ・レジャー  スポーツクラブ 約550カ所、ゴルフ場250カ所、テーマパーク・遊園地 約220カ所 等
健康・医療 人間ドック、健康相談等25社
マツダオリジナル マツダレンタリース利用、サンフレッチェ広島観戦割引 等

 

close