「MXスポーツツアラー」をジュネーブモーターショーに出品−ドライビングプレジャーをハイブリッドシステムで実現するコンセプトモデル− |
マツダ(株)は、近未来型スポーツツアラーのコンセプトモデル「MX
SPORT TOURER(エムエックス スポーツ ツアラー)」を、本日からスイスで開催される第71回ジュネーブモーターショー*1に出品する。MXスポーツツアラーは、マツダブランドがもつスポーティーな個性を近未来のクルマとして表現したモデルで、革新的なデザインおよびハイブリッドシステムやトロイダルCVT*2などの新技術をコンセプトとして盛り込んでいる。マツダはMXスポーツツアラーの他に、新型ロータリーエンジンを搭載する新世代4ドアスポーツカー「RX-8」も出品する。![]() 「MX SPORT TOURER(エムエックス スポーツ ツアラー)」 MXスポーツツアラーは、マツダブランドの「センスの良い」、「創意に富む」、「はつらつとした」個性を表現しながら、スポーツカーとスペースワゴン、そしてドライビングプレジャーと環境への配慮を両立した、マツダの新しいミレニアムへの提案である。
デザイン−スタイリングと機能性の融合 (1)エクステリアデザイン マツダが次世代のデザインテーマを探求する過程で、スポーツカーとスペースワゴンを新次元で融合することによって生まれたのがMXスポーツツアラーである。 低く構えたワイドなフロントビューはこの車の走りの良さを想起させる。サイドビューは、フロントのブランドシンボルを起点にリアへ伸びやかに繋がっていく「ウェッジシェイプ(クサビ形)」を形成、そしてリアビューは個性的な立体造形となっている。さらに、オープンエアドライビングの楽しさを提供するバリオラメーラルーフ、後部座席や荷室へのアクセスを容易にするセンターピラーレスのフリースタイルドア、「反応の優れたハンドリングと性能」を支える大径ホイールなどを採用した。これらの機能と美しいシルエットを調和させることで、アクティブなライフスタイルをサポートするスポーツツアラーとしてのスタイルを創り上げている。 (2)インテリアデザイン インテリアは、機能的なスポーツカーのコックピットと、使いやすいスペースワゴンの荷室を融合することによって、「抜群の機能性」を実現している。 2人を包み込むデザインのコックピットには、操作系と表示系を独立させて機器類を使いやすく配置、スポーツマインドを高める4連丸型メーターや機能部分を集約したアルミセンターパネルを採用した。また、スポーツシートにはベンチレーション機能やユニバーサルデザインのベルトアンカーを装備すると共に、疲労低減効果を考慮した形状で快適性とホールド性を両立した。MXスポーツツアラーのインテリアはマツダ特有のスポーティーな雰囲気や「Fun to Drive」に満ち溢れている。 アルミシルバーとオレンジのツートーンカラー仕上げの荷室は、前後にスライドするバリオラメーラルーフと昇降式リアゲートウインドーによって、大きな荷物も簡単に収納できる。また、リアシートは後部からワンタッチで可倒、内蔵のフックは荷物を簡単、確実に固定でき、操作性の向上に貢献している。 そして、室内はトノカバーによって荷室とコックピットを完全に分離できるので、荷物を満載した状態でも快適な空間を保つことができる。 ハイブリッドシステムの採用による環境への配慮とドライビングプレジャーの両立 新しいハイブリッド4WDシステムは、前輪を駆動するパワーと燃費を両立した2.0リットルS-VT直噴エンジンと、状況に応じて後輪を駆動するモーターとの2つの動力システムで構成され、場面に応じた最適な走行モードを提供する。例えば、通常はガソリンエンジンを使用した低燃費走行、市街地に入ればリアモーターによるクリーン走行、そして高速や山岳路では4WDでのダイナミックでパワフルな走行といった使い分けが可能になる。また、ハンドル上の「Zoom-Zoom(ズーム ズーム)」スイッチによってリアモーターを任意に作動させ、追い越し等に際し加速を素早く得ることができ、従来のハイブリッド車では難しかったドライビングプレジャーを実現している。 新開発の4輪マルチリンクサスペンションと減衰力連続可変型のダンパーM-SDS(マツダスカイフックダンピングサスペンション)は、車体の挙動を最適に制御する機能をもつ。 変速機については、マツダ独自のFF用トロイダルCVTがハイパワーを効率的に伝達、ステアリング裏のウイングシフトにより、マニュアル変速を可能にする。 また、大径370mmのディスクブレーキは、20インチタイヤと共にブレーキ性能を向上させ、DSC*4やEBD*5は電動モーター用の電源を充電する回生ブレーキシステムと協調制御して、低燃費と安全をサポートする。 走る、曲がる、止まる、すべてにわたって考え抜かれたダイナミック性能は、マツダ車特有の人馬一体感に一段と磨きをかけている。 パッケージングイノベーション−使いやすさの革新 スポーティーで洗練されたインテリアは、使いやすく優れた機能を満載した空間でもある。
■主要諸元
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