マツダ(株)、燃料電池自動車「プレマシー FC-EV」を開発−経済産業省の支援により、燃料電池自動車として国内で初めての公道走行試験を開始− |
マツダ(株)は、小型乗用車プレマシーをベースにした燃料電池自動車「プレマシー FC-EV」を開発した。マツダは、国土交通大臣から認可を受け、本車両を使って燃料電池自動車として国内で初めてとなる公道走行試験を今月15日から開始する。
![]() 燃料電池自動車 「プレマシー FC-EV」 「プレマシー FC-EV」は、国土交通省の大臣認定を受けてナンバープレートを取得し、燃料電池自動車としては国内では初めて公道を走行することが可能となった。マツダは、この「プレマシー FC-EV」を使用して、日石三菱株式会社およびダイムラー・クライスラー日本ホールディング株式会社と共同で実施する、燃料電池自動車の走行試験プロジェクトに参加する。本プロジェクトは、経済産業省・資源エネルギー庁および財団法人石油産業活性化センターの支援を受けて行われるもので、燃料電池自動車の走行性能、燃費、排出ガスなどについて調査する計画である。走行試験は神奈川県横浜市周辺の公道および施設を使って開始する予定である。なお、燃料のメタノールの供給は、日石三菱精製株式会社・横浜精油所で行う。 マツダは、将来の代替燃料車の有力候補の一つとして、1991年に燃料電池の基礎研究を開始した。1992年初めには、バラード社製固体高分子型燃料電池を搭載したカート型燃料電池車を製作した。1997年11月には水素を燃料とした高性能な燃料電池システムを独自に開発し、「デミオ FC-EV」を完成させた。同年12月には、この車両を使って社内での走行試験を実施した。また1999年10月には、下記の燃料電池アライアンス開発による燃料電池システムを搭載した「デミオ FC-EV」の2号車を開発した。今回開発した「プレマシーFC-EV」にも、マツダがこれらの研究を通じて蓄積してきた重要な経験が活かされている。
マツダは、フォード・グループと協力して燃料電池の技術開発を行っている。1998年4月には、フォード社、ダイムラークライスラー社、バラード社による燃料電池開発のためのアライアンスに、フォードとの緊密な関係を通じて参加している。今回の「プレマシーFC-EV」の開発は、フォードのTH!NK(シンク)(注)グループと協力して行った。
<ご参考> ■ マツダのFC-EV開発の取組み
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