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第1638号 2001年2月1日

日本初、インターネットを使った受注生産(BTO)を開始

−ロードスターとファミリアS-ワゴンのインターネットカスタマイズ専用車を発売−

 マツダ(株)は、インターネットを使った受注生産、Build-To-Order(BTO)を開始する。インターネットカスタマイズ専用車として「web-tuned@Roadster(ウェブチューンドロードスター)」と、「web-tuned@S-WAGON(ウェブチューンドS-ワゴン)」の2車種を設定し、新たに開設する専用ホームページ「ウェブチューンファクトリー(http://www.w-tune.com)」上で2月2日より発売する。お客様は、好みの仕様の選択から見積りの請求、商談の申し込みまでを同ファクトリー上で行うことができる。実際の商談、契約、登録、納車手続きについては、お客様が選んだ各取り扱い販売店を通じて行い、マツダは販売店を介して受注した後生産する。

 ウェブチューンファクトリー及びインターネットカスタマイズ専用車の特長は次の通り。
(1) 商品内容から見積りまで、ウェブチューンファクトリー上で情報が入手できるので、お客様は自分のペースで購入を検討することができる。
1. クレジット契約の際の審査*1と、下取り車がある場合の簡易査定を電子メールのやりとりで行うことが可能である。*1:ウェブチューンドロードスターのみが対象
2. 見積り請求後は、ID登録されたそのお客様専用のページで過去に請求した見積りやクレジット審査、簡易査定の結果を保存できる。
3. 販売店での正式契約後は、納車予定日や生産から納車までの車両の状況を同ページ上で確認できる。
これらの内、2.3.は日本の自動車メーカーでは初の機能となる。

(2) カスタマイズ専用のベースモデルを基に、お客様は装備などを自由に選択でき、カタログにはない仕様の車をホームページ上でシミュレーションした後、購入することができる。
外板色とディーラーオプションを除き、ウェブチューンドロードスターはエンジン、トランスミッション、インテリアなどで4,160通りの組み合わせが、ウェブチューンドS-ワゴンは、エンジン、トランスミッション、エクステリア、インテリアなどで912通りの組み合わせが可能である。 例えば、同ロードスターでは質感を高めた上級機種「VS」のタンレザー内装で、走りの性能をより高めた機種「RS」の足回りをもつ仕様など、同ファミリアS-ワゴンでは1.5リットルエンジン車の「スポルト20」外観仕様といった、カタログにはない仕様を購入できる。
また、同ロードスターでは専用の外板色としてサンバーストイエロー*2を、同ファミリアS-ワゴンでは専用シート&トリム生地、専用色センターパネルサイドなどを用意した。ディーラーオプションについては、両車種ともに画面上で選択し追加できる。
ウェブチューンドロードスターのオーディオには、ハイパワーと優れた音像定位により乗員に快適な音場空間を提供するソニー株式会社の「Xplod(エクスプロード)*3」を採用している。
*2:サンバーストイエローは3月19日までの商談申込かつ先着450台限定色。
*3:「Xplod」はソニー株式会社の登録商標。

(3) お買い得な価格に設定されたカスタマイズ専用ベースモデルをもとに、お客様が必要な装備を選択できるので、欲しい仕様の車をよりお求めやすい価格で購入できる。
カスタマイズ専用ベースモデルは、インターネット受注生産システムにより、販売コストなどを低減することで、価格引き下げを実現している。

 また、マツダは今回、Webマーケティング面で、ソニースタイルドットコム・ジャパン株式会社(社長:佐藤一雅、本社:東京都港区)が運営するEC(電子商取り引き)サイト「ソニースタイル」(http://www.jp.sonystyle.com/)とタイアップし、ユーザー参加型の企画を予定している。同社は、お客様の好みにカスタマイズできる商品を提供してきており、今回共同で「カスタマイズの楽しさ」をプロモートしていく。2月中旬に「ソニースタイル」で特別サイトを立ち上げる予定であり、「ソニースタイル」がカスタマイズした「web-tuned@Roadster(ウェブチューンドロードスター)」でユーザーの人気投票などを展開予定。

 マツダは、インターネット限定車web-tuned@DEMIO(ウェブチューンドデミオ)を昨年1月に発売し、日本の自動車メーカーとして初めて、電子メールによる下取り車査定とクレジット審査を行なった。また、7月には新車及び中古車の紹介販売を開始した他、様々な情報サービスを受けられる会員の募集を行うとともに、会員を対象にした顧客ニーズ調査を開始するなど、インターネットを活用したマーケティング・販売活動を積極的に推進している。今回開設するウェブチューンファクトリーは、「自分だけの仕様が欲しい」というインターネットユーザーの生の声に的確に応えたもので、これまでの蓄積したノウハウを活かすと同時に、インターネットの持つ双方向性という特性を最大限に活用した、まったく新しい取組みである。

 マツダの社長マーク フィールズは「ウェブチューンファクトリーは、日本の自動車メーカーで初めて実現する革新的なビジネスモデルである。今後も『心を動かす新発想。』によりITを使ったビジネス革新を行い、お客様とのつながりを一層強固にし、カーライフ全般において新しい提案を行なっていく。」と語っている。


■取り扱い販売店
ウェブチューンドロードスター: 全国のマツダアンフィニ系販売店および一部のマツダ系販売店
ウェブチューンドS-ワゴン: 全国のマツダ系、マツダアンフィニ系、マツダオートザム系販売店
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