
RX−8 デザインモデル
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マツダ(株)は本日、米国デトロイトで1月8日から開催されている北米国際オートショーに、新型ロータリーエンジンを搭載する新世代4ドアスポーツカーのデザインモデルを「RX‐8」と名付けて出品した。
同モデルは、第33回東京モーターショー(1999年)に出品したコンセプトカー「RX‐EVOLV」を 量産に向け進化させたデザインモデルである。
RX‐8は、「大人4人のためのスポーツカー」をキー・コンセプトに現在開発中の新世代4ドアスポーツカーである。ハイパワー、低燃費、ローエミッションを実現する軽量・コンパクトな新型ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載し、「セントラルミッドシップレイアウト」による優れた操縦性能を実現。さらに、スポーツカーでありながら大人4人が快適にすごせる室内空間を確保するとともに、4ドア・センターピラーレス構造の「フリースタイルドアシステム」を採用し、後席の乗降性、利便性を向上させている。
「RX‐8がスポーツカーの歴史に新時代を切り開くことを期待している。近い将来、このクルマが美しい景色や街並みを軽快に走り抜ける姿を皆様にお見せすることができるでしょう。」と社長のマーク・フィールズは語っている。
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マーク・フィールズ社長
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RX‐8の主な特徴は以下の通り。 |
1. |
ハイパワー、低燃費、ローエミッションを実現し、軽量、コンパクトな新型ロータリーエンジン「RENESIS」を搭載予定 |
2. |
前後重量配分50:50、ヨー慣性モーメントの低減を実現し、優れた操縦性能を生み出す理想的なレイアウトである「セントラルミッドシップレイアウト」 |
3. |
前ヒンジのフロントドアと後ろヒンジのリアドアを組み合わせたセンターピラーレス構造により、後席の乗降性、利便性を高める「フリースタイルドアシステム」
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4. |
新世代4ドアスポーツカーという新しいコンセプトを実現した革新的なエクステリアデザイン |
5. |
大人4人が快適に過ごせる室内空間と、乗る人を包み込む、伝統とモダンを融合させた個性的なデザインのインテリア |
荷堂 啓 専務取締役
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「RX-8はコンパクトなボディサイズに、大人4人が快適に過ごせる室内空間を備えている。コンパクトなロータリーエンジンを車体の中心に近づけて搭載できるおかげで、低いボンネットとショートオーバーハングを実現しており、スポーツカーのフォルムを持ちながら、スポーツセダンに負けない室内空間を確保している。」と研究開発・品質担当専務取締役の荷堂啓(カドウ ケイ)は語る。また、「マツダはロータリーエンジンを40年にわたり開発してきており、ロータリーエンジンを量産している世界で唯一の自動車メーカーである。このユニークなエンジンが多くの可能性を秘めていると確信している。」と続けた。
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フィリップ・アール・マーテンス 常務取締役
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商品戦略・デザイン・商品開発担当 常務取締役のフィリップ・アール・マーテンスは、「RX-8開発の全てはロータリーエンジンから始まっている。RENESISは自然吸気とすることで、軽量、コンパクトかつ低重心となる。このため、より車体の中心に近づける理想的なエンジン搭載位置"セントラルミッドシップレイアウト"が可能となり、素晴らしい操縦性能と高性能が現実のものとなる。」と語り、さらに「サイド吸気・サイド排気というポート配置によって、RENESISは燃費の向上、ローエミッションも実現する。最高出力184kW(250PS)を8,500rpmで発揮し、ヨーロッパの排気ガス規制のステージIVが導入されてもクリアできる。」と述べた。
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マツダは、ロードスターや初代RX-7等「人馬一体のドライビングプレジャー」を体現したスポーツカーをはじめ、革新的なクルマを魅力的な価格で提供するという伝統を持つことで世界に知られている。
RX-8はロータリーエンジンを搭載するスポーツカーとして開発しているが、RX-7とは全く異なる新世代4ドアスポーツカーであり、新しいジャンルのスポーツカーを創造したいという思いを込めてネーミングした。
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