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第1612号 2000年8月24日

マツダ、新マーケティング活動 『TRIBUTE link.(トリビュートリンク)』を開始

−異業種・アーティストとのコラボレーションにより新しい価値を創造し、見込み客を発掘−

 マツダ(株)は8月25日より、新たなマーケティング活動の一つとして「TRIBUTE link.(トリビュートリンク)」を開始する。このトリビュートリンクは、新型SUV「トリビュート」の発表に先立ち、アパレルメーカーや音楽企業などの異業種やその所属アーティストとのコラボレーション(協業)により新しい価値を創造し、ターゲット顧客の共感獲得を目指すマーケティング活動である。これによりマツダは、新型車の潜在顧客層を早い段階から把握し、見込み客発掘に活用していく。トリビュートリンクの活動内容を順次紹介するウェブサイト(http://www.tributelink.com)も同日から開設する。

 マツダは、この新しいマーケティング手法を「エンターテインメント・マーケティング」と名付けている。ファッションや音楽など間口の広いエンターテインメント領域の活動によって、ターゲット層のより多くのお客様との絆を深めるとともに、新型車の購入見込みのあるお客様を発掘し、発表後の販売活動につなげる。また、このマーケティング手法は、従来型の企業対企業の協業だけではなく、トリビュートリンクの活動コンセプトに共感する所属アーティストとマツダがコラボレーションする点で画期的である。

 トリビュートリンクの活動コンセプトは、「Beat Your Soul(ビート・ユア・ソウル)」とした。このコンセプトは、25歳から35歳を中心とするトリビュートのターゲット層の分析から得られた「現実に満足せず、もっと突き抜けたい」という欲求を基にマツダが設定したものである。このコンセプトに共感する各界のアーティストやクリエーターが、ターゲット層に向けて複合的に情報発信し、「TRIBUTE link.(トリビュートリンク)」の商品や作品を順次発表・発売していくことで、お客様に共感の輪を広げ絆を深めていく。

 マツダは「心を動かす新発想」というブランドメッセージのもとにブランド戦略を推進し、お客様とのあらゆる接点で強い絆を築くことを目指している。“エンターテインメント・マーケティング”という新しい発想によるコラボレーションは、新たなターゲット層との接点拡大を図るための施策である。

 異業種企業及びそのアーティストとの具体的なコラボレーションは、以下を予定している。

〈ファッション〉

  (株)ワールド 「TK タケオ キクチ」ブランドより、8月25日からTKタケオキクチショップで「TRIBUTE link.」を冠した各種ファッションアイテムを発売開始。その後も順次新規アイテムを同ショップに投入予定。

〈音楽〉

  (株)ソニー・ミュージックエンタテインメント SMEJ Associated Recordsが、新たにこのプロジェクトのためのスペシャル・レーベル「tributelink.」を立ち上げ、順次CDをリリースする。10月上旬にはその第1弾シングルとしてPUSHIM featuring DJ PREMIER、11月下旬には第2弾シングルとしてSATOSHI TOMIIE featuring CHARA、2001年春にはアルバム「BEAT YOUR SOUL」をリリース予定。

〈その他〉

  今後、映画領域でのコラボレーションも検討中。

〈ご参考〉
トリビュート(米国仕様)の概要

  トリビュートは、5人乗りの新型SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)である。米国では、本年8月初旬から発売開始した。都会でも、自然の中でも際立つ洗練さと力強さを兼ね備えたスタイリング、高効率パッケージングによる使いやすく広い室内、パワフルな3リットルV6及び軽快な2リットル直4エンジン、電磁ロック機構付きロータリーブレードカップリング式4WD、などによる高い走行性能をあわせ持っており、マツダブランドの個性である「センスの良い」、「創意に富む」、「はつらつとした」を具現化している。車名のトリビュート(Tribute)は、「感謝の証として捧げるもの/賛辞」を意味する英語に由来し、マツダの創造性及び技術力をお客様に捧げ、アクティブなライフスタイルの実現に寄与するという思いを込めて命名した。また、マツダのブランド強化策の一環として、プレマシーやMPVと同様、車名は世界統一とする。

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