技術展示物
■ デミオFCEV
今回出品している「デミオFCEV」は、最大出力50kWを発生する新開発の燃料電池スタックとコンパクトな新開発燃料電池駆動システムを採用することにより、従来の「デミオFCEV」と比べて50km/h高い140km/hの最高速度を実現した。
マツダは1998年4月以来、フォード社、ダイムラークライスラー社、およびバラード・パワー・システムズ社の3社による燃料電池技術開発の新共同体に参加し、実用化を目指した研究開発を推進してきたが、今回展示の「デミオFCEV」は新共同体が開発した燃料電池システムを採用している。
■ マツダDIREC-G(ディレク・ジー)
「ディレク・ジー」は排気量1,498ccの直噴ガソリンエンジンである。連続位相可変バルブタイミング機構「S−VT」を採用することにより出力・トルクの向上と燃費、および二酸化炭素(CO2)排出量の低減という相反する要件を高次元で両立させた。また、成層燃焼で多量に発生する窒素酸化物(NOx)の排出は連続位相可変バルブタイミング機構やEGRシステムの採用、新型NOx還元触媒の採用により大幅に低減している。
■マツダDIREC−D(ディレク・ディー)
新開発の直噴ターボディーゼルエンジン「ディレク・ディー」は、コモンレール式高圧燃料噴射システムや四元触媒をはじめとする新技術を採用した排気量1,998ccの小型乗用車用エンジンである。従来型に対して出力を約40%向上しながら、NOxやCO2の排出量および燃費を大幅に低減し、欧州で実施される新しい排ガス規制EURO−4に適合させるとともに、黒煙の排出量や振動、騒音も大幅に低減した。
■マツダトロイダルCVT
「マツダトロイダルCVT(無段変速機)」は、高効率かつ軽量コンパクトながら高出力エンジンにも対応可能な次世代のトランスミッションである。ハーフトロイダル型CVTをギアードニュートラル方式発進システムと組合せ、一層高効率かつコンパクトな、FF車に適したシステムとした。このシステムは優れた応答性を発揮しながら、高い静粛性と燃費の良さを実現している。燃費は排気量3リットル車に搭載した場合、従来の4速オートマチックと比べて10・15モードで約20%の向上が可能となる。
■セーフティアクティブシート
「セーフティアクティブシート」はむち打ち傷害を低減する技術である。追突された際、ヘッドレストが前方向に移動し乗員の頭部を早期に受け止める。これにより追突された直後の頚部の異常な動きを押さえ、乗員の負担を大幅に軽減することが出来る。また、後方からの追突を予知して、追突される前に乗員の身体をシートバックに引き付けるシートベルトシステムを採用している。これにより、追突される前に頭部をヘッドレストに近づけ、頭部と胸部の相対変位を最小限に押さえるとともに、乗員の首筋肉に緊張を与え、むち打ち傷害を低減することが出来る。
■ スマートエアバッグ
「スマートエアバッグ」には二段階構造のインフレーターを採用した。これにより、衝突時の衝撃の大きさに応じて、エアバッグが展開する出力を2段階に制御することが可能となっている。低い速度での衝突では、高い速度での衝突時と比べて、乗員にかかるエアバッグの拘束力を約30%低減させ、乗員にかかる衝撃を弱くすることが出来る。
主な出品物一覧
コンセプトカー | RX-EVOLV(RX−エボルブ) NEOSPACE(ネオスペース) NEXTOURER(ネクスツアラー)
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市販車 | 新カペラ ワゴン & セダン ファミリア S-ワゴン & セダン 新型MPV プレマシー その他市販車
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技術展示物 | 環境 | デミオFCEV 直噴ガソリンエンジン「マツダDIREC-G(ディレク・ジー)」 直噴ディーゼルエンジン「マツダDIREC-D(ディレク・ディー)」 新世代トランスミッション「マツダ トロイダルCVT」 アルデヒド除去機能付き自動車用エアフィルター リサイクルへの取り組み
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安全 | プレマシー セーフティ テクノロジー セーフティアクティブシート スマートエアバッグ
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ITS | ITSへの取り組み |