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第1566号
1999年6月16日

「仕事がはかどる車」、新型ボンゴバン/トラックを発売

- クラストップの積載スペース、使い勝手の良さ、高い安全性を実現 -

 マツダ(株)はボンゴバン/トラックをフルモデルチェンジし、本日より全国のマツダ系、マツダアンフィニ系販売店及びマツダオートザム販売店を通じて発売する。(バンの4WD・ディーゼル車の発売は7月15日)
 マツダブランドの個性は、「センスの良い」、「創意に富む」、「はつらつとした」で表わされる。その個性を表現するための商品づくりの指針は、「際立つデザイン」、「抜群の機能性」、「反応の優れたハンドリングと性能」の3つをキーワードとしている。新型ボンゴバン/トラックは、「仕事がはかどる車」として、特に「抜群の機能性」を高いレベルで実現しており、マツダブランドの個性が際立った商品である。
 新型ボンゴバン/トラックは、エンジンを前席下部に配置したキャブオーバータイプにより、抜群の取り回しの良さをもつコンパクトボディとしている。同時に、ボディスタイルがもたらす効率的なパッケージングと、新発想の「コンパクトフォールディングシート(バン)」や新設計の荷箱(トラック)の採用により、クラストップの積載スペースを確保した。また、操作性に優れたインストルメントパネルの採用や荷役性を高める装備の充実など、お客様の立場に立って考え抜いた数多くの創意工夫により、快適な運転空間や作業環境を提供している。さらに、市街地の狭い道や作業現場など、商用車の使用される環境を十分に考慮し、事故を予防するための視界や取り回しの良さを確保しながら、新開発の「衝撃吸収フレーム」を採用した安全ボディなどにより、高い安全性を実現した。
 このように新型ボンゴバン/トラックは、高い積載性、使い勝手の良さ、安全性といった商用車に望まれるお客様のニーズを高い次元で実現した、最適なビジネスビークルである。
 月間販売台数はバン、トラックあわせて2,000台を計画している。


ボンゴバン 2WD・2200ディーゼル
低床・ハイルーフ・4ドア・2/5人乗り・GLスーパー


ボンゴトラック 2WD・1800ガソリン
シングルワイドロー・標準ボディ・0.85トン積み・DX

 

 新型ボンゴバン/トラックは、このクラスの商用車に求められるものを、実際にお客様の声を聞いて理解した上で、マツダの商品づくりの指針に基づき、「人と街を知り尽くした合理的なビジネスビークル」として特に以下の4項目を柱に開発している。

1.抜群の機能性
高効率パッケージングによる抜群の積載性と機動性
効率的で快適な運転/作業環境をもたらす多彩な機能
2.反応の優れたハンドリングと性能
狭い道でも安全かつスムーズに運転できる走行性能
3.際立つデザイン
機能性、安全性、街並みとの調和を考えた独自のスタイリング
4.高い安全性
・商用車に求められる機能性と安全性の両立
   

■ 新型ボンゴバン/トラックの商品内容詳細

1. 抜群の機能性
(1)高効率パッケージングによる抜群の積載性と機動性
  バンは、全長4,285mm(GLスーパーは4,370mm)、全幅1,630mm(4WD車は1,690mm)、全高1,850mm(2WD・低床・標準ルーフ車)とした。トラックは全長4,335mm(標準ボディ車)、全幅1,690mm、全高1,880mm(2WD・鉄床・ガソリンエンジン車)としている。ホイールベースは、バン、トラックともに2,220mmである。ホイールベースが短いために、最小回転半径は2WD車で4.3mとしており(バンはクラス最小)、機動性に優れている。
  パッケージング効率に優れたキャブオーバータイプのボディに加え、新発想の「コンパクトフォールディングシート」(バン)や新設計の荷箱(トラック)を採用することにより、クラストップの積載スペースを確保している。
  バ ン
  荷室長はクラス最長の2,375mm(3人乗り、GL ハイルーフ車、GLスーパー)、荷室幅は1,480mmとしている。
  3/6人乗りのDXには、新発想の「コンパクトフォールディングシート」を採用した。2列目シートを2段階に折り畳む方式とし、前席シート後部のエンジンデッキ上を格納スペースとして活用することで、荷室内の無駄なスペースをなくし、有効荷室スペースを最大限に確保している。
  従来から2WD車に設定していたハイルーフ車を、4WD車にも設定した。全高は1,985mm、荷室高は標準ルーフ車より120mm高い1,345mmとしており、背の高い荷物も余裕をもって積載できる。
  トラック
  長尺物の積載性に優れた荷箱長 2,735mmのロングボディ車を、新たに設定した。また、標準ボディ車の荷箱は寸法を拡大し、荷室長2,470mm、幅1,600mm、高さ340mmとした。
(2)効率的で快適な運転/作業環境をもたらす多彩な機能
  快適な運転席空間
インストルメントパネルは、使用頻度の高いエアコンやオーディオの操作パネルを中央に集中させ、スイッチ類を大型化して操作性を向上させた。
オートマチック車はコラムシフト式を採用して、前席の足元を広くするとともに、運転席と助手席の間の移動をスムーズにしている。
  使い勝手の良さの向上
インストルメントパネルには、配送表などA4サイズのバインダーが入る大型収納棚を備え、給油カードや高速チケットなどを別々に収納できるツインカードホルダーなどを設けている。また、A4サイズの地図が収納可能な運転席ドアポケットや、助手席グローブボックスなど豊富な収納スペースを確保した。
バンの荷室は、荷物の出し入れをスムーズにするフロアボード&メタルランナー(GLスーパー)や、ロープフック(GLスーパー、GL)を荷室フロアに装備して作業性を高めている。トラックの荷箱は、格納式ロードレストストッパーや上下2段式ロープフックを装備して使い勝手を向上させた。これらにより、荷役性を高め、効率的で快適な作業環境を実現している。また、トラックの荷箱はアオリの側面をフラットにして、会社名や店名などの書き込みをしやすくした。

 

2.反応の優れたハンドリングと性能

 狭い道でも安全かつスムーズに運転できる走行性能
 
良好な視界と小回り性を確保し、狭い道でもスムーズな運転を実現している。
2種類のエンジンにはきめ細かい改良を加え、動力性能を向上させるとともに、排出ガスをクリーン化している。
  1.8リットル直4SOHCエンジン(F8−E型)
燃料噴射の量やタイミングをきめ細かく制御するEGI(電子制御式燃料噴射装置)システムの採用や吸気系の見直しにより、最高出力は90PS/5,000rpm、最大トルクは13.8kg-m/2,500rpmとした。また、HC、NOxなどの排出量を低減し、平成10年排出ガス規制に適合させている。
2.2リットル直4ディーゼルエンジン(R2型)
新開発の電子制御燃料噴射ポンプの採用や燃焼室の改良により、最高出力は79PS/4,250rpm、最大トルクは14.1kg-m/2,000rpmとするとともに、NOx、黒煙などの排出量を大幅に低減し平成9/10年の排出ガス規制に適合させている。
   
新開発のホールドモード付き電子制御4速オートマチックトランスミッションを採用した。変速タイミングやクラッチ圧を細かくコントロールすることで、変速ショックを大幅に低減し、滑らかなシフトフィールを実現している。また、トラックの4WD車にオートマチック車を新たに設定して、使い勝手を高めている。
4WD車には、エンジンキーをオフにするだけで4WDの解除が可能な、リモートフリーホイール機構を採用し、操作性を向上させている。
 
 操縦安定性と乗り心地の向上
   
サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン式を、リアにリーフスプリング式を採用し、きめ細かい改良を加えることで、優れた操縦安定性を実現している。2WD車では、フロントにコンプレッションロッドを採用してノーズの沈み込みを抑え、フロントタイヤの偏摩耗を抑制した。
前輪に256mmの大径ベンチレーティッドディスクブレーキ、後輪にリーディングトレーリング式とデュオサーボ式の機能を併せもったデュアルモードブレーキを採用するなど、制動力を高めている。
後輪にかかる荷重を感知して制動力を調節する、LSPV(ロードセンシングプロポーショニングバルブ)を全車に採用した他、ブレーキの配管は信頼性の高いX配管とした。

 

3. 際立つデザイン

機能性、安全性、街並みとの調和を考えた独自のスタイリング
   
マツダのデザインテーマである「コントラスト イン ハーモニー」に基づき、機能性や安全性、街並みとの調和といった異なる要素を考えた独自のスタイリングとした。大型バンパーや異形ヘッドランプを採用し安定感をもたせるとともに、すっきりしたフロント周りとしている。
室内は、エアコンやオーディオの操作パネルを中央に集中させた使い勝手の良いインストルメントパネルとするとともに、成型ドアトリムや成型天井の採用により乗用車に近い質感とした。

 

4. 高い安全性

商用車に求められる機能性と安全性の両立
  良好な視界の確保
このクラスの商用車は、市街地の狭い道での使用頻度が高いことを考慮し、事故を予防するため、良好な視界を確保してアクティブセーフティを向上させている。エンジンを前席下部に配置しているため、ボンネット部の張り出しが小さく、前方の視認性に優れている。また、フロントドアに車両横の視認性を高める「大型セーフティウインドー」を採用している。
  安全ボディ
新開発「衝撃吸収フレーム」を採用した安全ボディとし、時速50kmの前面衝突時の乗員保護規制に適合させている。フロントノーズ部を設けながら、全長の拡大は175mmに抑えており、安全性とキャブオーバータイプのもつ優れた小回り性とを両立している。また、バンとトラックのフロントドア及びバンのスライドドアに、側面衝突時の安全性を高めるサイドインパクトバーを装備した。
  安全装備の充実
運転席及び助手席SRSエアバッグを標準装備またはオプションとした他、前席にはロードリミッター機構付きシートベルトを標準装備またはオプションで設定している。

 

■ 車両本体の希望小売価格は以下の通り。(消費税含まず)

バン (単位:千円)
駆動 エンジン 機種 変速機 東京
広 島
大阪
仙台
名古屋
山 口
札幌 福岡
2WD 1800
ガソリン
低床標準ルーフ4ドア
3人乗り CD
5MT 1,081 1,101 1,096 1,151 1,121
1800
ガソリン
低床標準ルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,147 1,167 1,162 1,217 1,187
2200
ディーゼル
低床標準ルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,287 1,307 1,302 1,380 1,327
2200
ディーゼル
低床標準ルーフ4ドア
2/5人乗り GLスーパー
4EC-AT 1,515 1,535 1,530 1,608 1,555
2200
ディーゼル
低床ハイルーフ4ドア
2/5人乗り GLスーパー
4EC-AT 1,906 1,906 1,926 1,999 1,946
1800
ガソリン
ワイドロー標準ルーフ5ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,217 1,237 1,232 1,287 1,257
2200
ディーゼル
ワイドロー標準ルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,322 1,342 1,337 1,415 1,362
4WD 1800
ガソリン
低床標準ルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,373 1,393 1,388 1,443 1,413
2200
ディーゼル
低床標準ルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,546 1,566 1,561 1,616 1,586
2200
ディーゼル
低床ハイルーフ4ドア
3/6人乗り DX
5MT 1,564 1,584 1,579 1,634 1,604
2200
ディーゼル
低床ハイルーフ4ドア
2/5人乗り GLスーパー
4EC-AT 2,175 2,195 2,190 2,245 2,215
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
・寒冷地仕様車は2WD・ディーゼル車が23千円高。ガソリン車と4WD・ディーゼル車は全て寒冷地仕様車。(但し、札幌地区は全車寒冷地仕様車。) ・☆印は写真掲載機種。

 

トラック (単位:千円)
駆動 エンジン 機種 変速機 東京
広 島
大阪
仙台
名古屋
山 口
札幌 福岡
2WD 1800
ガソリン
シングルワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
5MT 1,019 1,039 1,034 1,089 1,059
1800
ガソリン
シングルワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
5MT 1,163 1,183 1,178 1,256 1,203
2200
ディーゼル
ワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
5MT 1,037 1,057 1,052 1,107 1,077
2200
ディーゼル
ワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
5MT 1,181 1,201 1,196 1,274 1,221
2200
ディーゼル
ワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み GL
5MT 1,286 1,306 1,301 1,379 1,379
1800
ガソリン
ワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
4EC-AT 1,271 1,291 1,286 1,364 1,311
2200
ディーゼル
ワイドロー ロングボディ
1トン積み DX
5MT 1,210 1,230 1,225 1,303 1,250
4WD 1800
ガソリン
シングルワイドロー 標準ボディ
0.85トン積み DX
5MT 1,273 1,293 1,288 1,343 1,313
2200
ディーゼル
ワイドロー 標準ボディ
1トン積み DX
5MT 1,446 1,466 1,461 1,539 1,486
2200
ディーゼル
ワイドロー 標準ボディ
1トン積み DX
4EC-AT 1,536 1,556 1,551 1,629 1,576
 
 

・寒冷地仕様車はディーゼル車が23千円高。ガソリン車は全て寒冷地仕様。(但し、札幌地区は全車寒冷地仕様車。)
・☆印は写真掲載機種。

 

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